慶應義塾大学の経済学部には経済理論・数学先習型のタイプAと、経済実態・歴史先習型のタイプBの2つの履修タイプがあります。
私は帰国子女入試で慶應大学経済学部に入学し、現在Aタイプの授業を履修しています。
帰国子女受験をする場合は、出願する時点で履修タイプを決めないといけません。
一般受験と違って受験科目(小論文・面接)は変わりなく、書類にAかBかを書くだけで選べちゃいます。受験科目が同じだからこそ、どちらにするか迷いませんか?
この記事では、数学が苦手なのにAタイプにした理由や、授業を履修した今後悔しているかどうか、という質問に答えていこうと思います。
日本の数学はレベルが高い?
私は日本の数学がとっても苦手でした。
高校受験のとき、受験勉強のほとんどを数学に費やした(体感)のに、本番は44点でした。
高校の定期試験でもいくら勉強しても数学27点とかでしたね。
でも、そんな私でも、留学したら数学で苦労はしなかったんです。
レベル別のクラスわけでは最難クラス。Advanced PlacementのCalculus BCでも最高スコアの5を取れました。
日本の教育を受けていた人で、真面目に授業を受けていた人ならば簡単に取れるスコアなのではないかと思います。
欧米などの教育システムと比べて、日本の数学は難しいです。
だから、慶應大学経済学部の履修タイプを選ぶとき、はじめは迷わず「B方式」にしようと思っていました。
日本のトップの私立大学の数学の授業になんてついていけるはずがないと思っていたのです。
A方式の方が受かりやすい?
はじめはB方式で受験することに疑いを持っていませんでした。
でも、予備校の先生がある日「A方式の方が受かりやすいけどB方式でいい?」と言ってきたのです。
A方式の方が受かりやすいなんて初耳でした。
実際は、A方式の方が受かりやすいというデータはなく、先生たちの体感だそうです。
ただ、正確な数字がなくても先生たちは何年も帰国子女受験生を見てきています。
だから私は先生たちの体感を信じてみることにしました。
授業についていけないも何も、まずは入試に受からないと意味がありません。
入学してからのことは受験が終わってからどうにかしようと決めて、すぐにA方式で受験することに決めました。後述しますが、どうにかなりました笑
ちなみに、入学してから会った帰国子女の人はみなA方式で入学しています。
A方式の方が本当に受かりやすいのか、それとも予備校がA方式を推しているからA方式で入学した人が多いのかは分かりませんが。
入学してから授業についていけるか
数学が苦手でも授業についていけるし、いい成績もとれます。
はじめに書いたように、私は日本の数学がとっても苦手でした。
そんな人でもやる気があればちゃんとついていけます。
授業で難しい部分は大抵、定理の証明です。
正直、証明はテストに出ないので無視しても大丈夫。あとは定理さえ覚えれば解けます。
多くの先生がテスト前に予想問題をくれたりもします。
予想問題を解けるようにすれば高確率でいい成績を取れます。
しかも学部の制度上、一定数の人しか単位を落としません。
やる気のある人は単位が取れる仕組みになっているんです。
ちなみに、大学が履修タイプAを選ぶ人に求めている前提知識はこちらです。
私はこれさえ全て解けないようなレベルでしたが、今の数学の成績は最高のSです。
また、数学以外の必修科目(マクロ経済学・ミクロ経済学など)で数学を使ったりもします。
その時にBタイプの人たちは、習ってない数学を付け焼き刃で習得して、なんとかテストを乗り切らなければなりません。
その点、Aタイプで普段から数学を習っていれば、他の授業で数学を使うことになっても焦りません。
まとめ
A方式の方が受かりやすいのかは、正確なデータがないので断言できません。
でも数学が苦手だから否応なしにB方式、と思っていたのならば、A方式も検討するべきだと思います。
せっかく受験科目を気にせずに履修タイプを選べるのです。
将来やりたいことや、興味関心に合わせて選択した方が豊かな大学生活が過ごせそうですよね。