母に会いに行ってきた10日間

10日間スイスに住む母のもとに遊びに行っていました。スウェーデンに引っ越してから3回目の帰省なので割と頻繁に来ています。飛行機で2時間の距離で、時差もないのでリモートで仕事をしながら帰省できる気軽な旅です。

母の仕事が忙しく母は午後休しか取れなかったので、私も合わせて午前中は仕事をして午後に遊びに行くルーティンで平日1週間を過ごしました。近所でブラックベリーを採ってブラックベリームースを作ったり、姉とバドミントンをして湖で泳いだり。母の旦那さんと姉とMytthenへハイキングに行ったり、ドイツとフランスの国境近くにあるバーゼルという街に行ったり。クレーの作品を見に美術館にも行ったし、馬にも乗りました。毎日特にやることを決めるわけでもなく割と行き当たりばったりでしたが、結果的に盛りだくさんの旅になりました。

とても楽しかった10日間でしたが、なんだかスウェーデンが恋しくなりました。スイスでは30度近い日が続き、エアコンもないのでどう暑さを避けて行動するか、という感じ。日本の酷暑と比べるとまだまだ涼しいレベルですが。笑 スウェーデンでは汗をかくほど暑い日はほとんどないので、それはそれで過ごしやすいんだなぁと。帰りの空港でスウェーデン語を聞いたときは嬉しくなりました。相槌が「あぁ」とか「(息を吸う)」なのが、あぁ家に帰れるーという感じ。

あとはやっぱり家族に会うって大事ですね。スイス行こうかなぁどうしようかなぁと考えていたとき、夫が「家族が元気な期間は意外と短いから会いにいきな」と背中を押してくれました。夫の母は一人で歩くことができない状態なので、自身の経験からの言葉でしょう。でも本当、来てよかったです。今のところこれといって大きな変化があるわけではありませんが、やっぱり人の関係性や体はどんどん変わっていくので、家族には会えるときに会っておくべきですね。会えてよかったです。

今日、結婚します@スウェーデン

今日、結婚します。といっても式をするわけではないし、彼と二人で市役所に行くだけなんですけどね。スウェーデンでは、結婚をするためにはmarriage officiantと立会人が二人必要です。これを結婚式のときにすることもできますし、私たちのように市役所でサクッと終わらせることもできます。私たちの場合は、立会人二人も市役所の職員の方です。多分、一番淡白に結婚する方法だと思います。

ちなみにスウェーデンでは同棲しているカップルのことをサンボと呼びます。結婚せずサンボもまま子供がいる人もたくさんいて、権利もほとんど変わりません。サンボのままでも別れたら財産分与などはあり、税金も個人単位の計算です。子供がいる場合は片方の親が亡くなったときの相続で違いが出てくるらしいですが、今の私たちには関係ないことです。唯一変わることは、EUのルールに基づいた配偶者になれるので、私のビザが楽になります。

とはいえ、やっぱり結婚。もっとおおごとに感じると思っていました。小さいころは「どんな人と結婚するのかなぁ」なんて考えたものです。でも実際は、ちょっと緊張はしつつもあまりおおごとに感じません。私たちはこれまでもあまり「普通」の恋愛の道を進んでいないからかもしれません。プロポーズもなかったし、私たちにとって一番大きい記念日は私がスウェーデンに移住した日だし。実は左手薬指に指輪もすでにつけています。指輪の内側に刻印してあるのは私がスウェーデンに移住した日です。私たちにとって、あれが一番大きいステップでした。遠距離恋愛を4年ほどしてから初めて近距離になった日。

母に近々結婚すると思うと伝えたときは「いいんじゃない」と軽く話して終わりました。でも昨日も今日も「おめでとう」と連絡してくれたから、やっぱり結婚って大きいのかなぁと思ったり。いや、わかってはいる。大きな節目なんだけど、もうすでに自分の中では移住が節目だったから、結婚しても特に何も変わらないんだよなぁ。

母は今日「そういえばあの子今日結婚するんだって」と母の再婚相手に伝えたら「そんな大事なことをなんて軽く伝えるんだ!いますぐ電話かけよう!」と言われ、朝イチで二人から電話がかかってきました。母の再婚相手はロマンチック気質なので「なんてロマンチックじゃないんだ」と驚いていたような落胆していたような。

確かにロマンチックな結婚の仕方ではないんだけど、でも「結婚してもしなくてもこの人と一緒にいる覚悟は変わらない」っていう意味ではロマンチックだと思う。ただ、家族や友人を集めてお祝いするのにはいい機会だから、来年のこの日に何か催したいとは思っています。今年は移住直後すぎて何かを計画する余裕は皆無でした。

あとは何だろう、この気持ちを言語化したくてこのエントリーを書き始めたのだけど、結婚はゴールではないという感覚が大きいのだと思います。一緒にいればいろんな苦難があると思うけど、それを乗り越えるにはお互いに協力して思いやりを持つことが大事。でこの頑張るモチベーションって「結婚しているから」ではなく「愛し合っているから」であるべきだと思うんです。彼は結婚しても君は僕のガールフレンドだよと言っています。妻でも彼女でもあり、母になっても妻でも彼女でもある。結婚していてもしてなくても、努力を続けるという意味では同じなんだろうと思います。

まぁでもやっぱり、この向き合う覚悟が世間に伝わりやすいのが結婚。なにか変わるんだろうか。してみないと分からないですね。とりあえず身支度をしてきます!うわー今日私結婚するんだなぁ。

日本の性教育ってなんだ?ジェンダー体操で虚しい

NHKジェンダー体操なるものが放送されて、批判殺到しているらしいですね。虚しくて悲しくて、日本のこういうところは本当に遅れているなぁと思ったので、ちょっと文章化してみます。ジェンダー体操とは、最近性教育を目的としてNHKで放送されたものです。カラフルなレオタードを来た白人の方がsex penis vagina intersexなどの性教育のキーワードとなる単語を歌いながら体操しています。スタジオの観客はこれを見て笑っています。

これを見てまともな性教育をされていない人が性教育をしようとするとこうなるのか、と思いました。まず、キーワードを羅列するだけでは何の理解も進みません。この番組を見た人が思うことは「LGBTQが笑いものにされているな」だと思います。実際のLGTBQの方々は普通の人です。自分の周りにいても気づかないくらい。でも公共放送でこの見せ方をされてしまうと、当事者の方はより生きづらくなるんだろうと思いました。しかも、なぜ踊っているのは白人の方で歌詞は英語なんだろう、という点も疑問です。日本人にもLGBTQの方はいるのに。子供に向けた性教育なら、英語なんて分かるはずもないのに(むしろsexだけは性行為の意味だけで伝わって逆効果)。

日本の性に対する感覚って特殊だなと思います。LGBTQは笑いもの。痴漢にあったことがない女性を探すほうが大変なくらい、誰でも痴漢に合う社会。会社の飲み会に行けば、男性上司が大声で下品な話をしている。少しでもブラ紐が見えようものなら、エロ扱い。

スウェーデンに来てからもうすぐ一年経ちますが、こちらに来て性関連で嫌な思いをしたことがまだ一度もありません。ちなみに私は日本の大学で一年生が「一女(いちじょ)」と呼ばれることに拒否反応を示していたうるさいやつなので、これはすごいことです。(「一女」は若くて弱くて可愛い、「三女、四女」は賞味期限切れで後輩を可愛がるのが仕事。若いことにしか価値がないという感覚を植え付けている悪き文化だと思っています。)

同僚には男性が多いですが「女性だからこうでしょ」と言われたことはありません。日本では「女性陣はこちらの席ね」と女性たちは気が合うはずだとまとめられていましたが、そういうことは一切なし。男性上司が下品なことを言うこともないし、私がチームで一番若いからと言って特別な扱いを受けたこともありません。生理やPMSで体調が悪いときはオープンに言える雰囲気があるので、仕事もしやすいです。日本での性の扱われかたに疑問を持ちまくっている私にとってはとても生活しやすい環境です。

もちろん文化の違いが大きいのだと思います。でも大和撫子の文化と性教育は両立できるはずです。私はまだスウェーデン歴一年弱なので、スウェーデンのどんな考え方とどんな教育がこの社会を作っているのか掴めていませんが、この先注目して行きたいなと思っています。

なぜかクビにならなかった

うちの会社は今人員44%カットをしています。今日は自分がクビになるかが分かる日でした。私は8割方クビになるだろうなと思っていたのですが、どうやらクビにならないようです。あれ??拍子抜け。私は新入りなので真っ先にクビになるはずだったのですが、なぜでしょう。何であれ、よかったです。

人員カットが発表されてから今まで、ストレスでした。。冷静に考えると職を失ってもしばらくは金銭面ではそんなに切羽詰まることはないのですが、やっぱりなんというか、無職って心にくる部分があります。元々仕事が好きなんでしょうね。アイデンティティの一つ、生活の軸になっているところがあります。

しかも、彼と同じ会社に勤めているので彼も同じ状況。二人ともストレス溜まりまくりで、喧嘩も増えました。彼の体調がずっと悪かったりもして。ストレスって体に悪いですね〜。

でもこの人員44%カット事件があったおかげで、いろんなポジティブもありました。むしろ経験してよかったと思えるくらいです。

まず、職が脅かされたことで転職活動の準備を始めました。海外の転職活動では必須のLinkedInのアカウントを作って整えて、同僚から推薦状を書いてもらいました。自分のCVに自信がなかったので、転職上手な同僚に見せてアドバイスももらいました。チームメイトの中で私だけ唯一情報関連の学位を持っていないのも気になっていて、学校通ったほうがいいかなぁと不安になったときも、相談に乗ってもらいました。(結果、情報はアップデートされるから学校に行く必要はなし。履歴書を盛りたければ資格でOK!)ポートフォリオになるプロジェクトがないことにも気づいたので、自分でアプリも作り始めました。最近は朝活として1時間半ほど朝にプログラミングをしていて、充実しています。

あと労働組合にも参加しました。自動的に労働組合に入っているかと思いきや、自分で加入申請して自分で毎月数千円支払って入る方式でした。失業保険も兼ねていて、加入から一年以上経たないと失業保険手当ももらえないことを教えてもらいました。こわ!「スウェーデンは高福祉」という先入観でしっかり確認していませんでした。意外と自己責任の部分が大きくて、他に何に気づいていないのか怖くなっています。笑

でも一番得たものとしては、チームメイトからの言葉です。私はエンジニア歴が2年くらいのヒヨッコなので、次の仕事見つけられるかなぁ、と不安を話したんです。そしたらテクニカルリードやチームメイトが口を揃えて「あなたを経験2年のエンジニアとして扱ったことがない」「もっと5年以上経験あるエンジニアもあなたよりできない人ばかり」「センスがある」「僕は君からたくさんのことを学んだ」もう、オフィスで泣きそうになりました。まだできないことも多いけど、すぐに自信を失ってクヨクヨしがちなので、こういう言葉を大切にしたいです。

何はともあれ、とりあえず職はあるようで安心です。でもパートナーと同じ会社に勤めるリスクとか、そもそも街を引っ越したい気持ちは変わってなかったりで、ぼちぼち転職活動は続けます。夏の間はだれも採用活動をしていないのでお休みしますが、それまでにポートフォリオを整えます!

スウェーデンのセカンドハンド事情。なぜ利用するかと、昨日の雑貨購入品

近所にお気に入りのセカンドハンドショップがあります。毎週火曜日と第一土曜日にやっているので、第一土曜日の昨日行ってきました。私はミニマリストに片足突っ込んでいる人間ですが、セカンドハンドショップに行くと楽しくて必要ないものも買ってしまいます。最高です。今日はスウェーデンのセカンドハンド事情についてシェアしてみたいと思います。

セカンドハンドショップの種類

まず、スウェーデンにはセカンドハンドショップが多くあります。市内に行くと有名なチェーン店が5つほど競合していて、郊外に行くとまた別のチェーンがあったりします。種類としては、こんな感じです。

  • 下北沢にあるようなおしゃれな古着屋(値段高め、質高め)
  • ブランド物の食器を売っているビンテージ食器屋さん(値段高め、質高め)
  • ビンテージのセレクトショップ(値段高め、質高め)
  • 赤十字や教会が運営しているチャリティーベースのもの(値段低め、質低め)
  • チェーン店のなんでもセカンドハンド屋さん(値段低め、質低め)

一言にセカンドハンドと言っても種類が豊富で、セカンドハンド好きとしては嬉しい。私のお気に入りはチャリティーベースの場所です。セレクトされていないので地元の人が断捨離したものがそのまま流通している感じで、値段も安いのが特徴。ブランド物はないですし、欠けている食器やシミがついたタオルなども売っているので、好みは分かれそうです。でもここで買い物をするとチャリティーにお金が回るので、募金しているようなものなのも気持ちがいいです。

オンラインのセカンドハンドショップ

日本のセカンドハンド界との違いはメルカリのようなサービスがないことだと思います。私は日本にいたときはメルカリヘビーユーザー(ほとんど売る側)でした。

スウェーデンでメジャーなサービスはBlocketとSellpyだと思います。Blocketは個人が売り出したいものを載せて買い手と繋がれるサービスです。ただ、メルカリのように配送インフラが整っていないので、割とお高めの送料を買い手が支払うか、取りに行くか、という感じ。SellpyはH&Mが所有するサービスで、主に洋服を売っています。個人がSellpyに送ったものをSellpyが商品掲載や配送をして、ちょっとだけ売り主にも利益が渡るような仕組みになっています。

正直、オンラインでのセカンドハンドショップの使い心地は日本のほうが断然いいです。こちらではかなり使い込まれている物も売り出されているので、オンラインだとうまく見極められなくて失敗も多いです。特に個人で商品掲載されている場合、日本よりも正直信頼できない側面もあります。

なぜセカンドハンドで物を買うといいのか?

スウェーデンでは、セカンドハンドで物を買うことが推奨されています。実際に利用するかは個人に寄りますが、少なくとも「セカンドハンド利用はいいこと」という共通認識がある感覚です。実際、環境に優しく、節約にもなるのでいいことづくしです。

なぜセカンドハンドは環境に優しいのか、これには2つの側面があります。まず「生産コスト」です。どんな物でも、物を生産するときは環境に負荷がかかります。原材料を取ってきたり、加工したり、流通したり。新しく物を買うと新しく環境に負荷をかけることになるんです。一方でセカンドハンドで物を買うと、すでにこの世にある物なので、生産コストをゼロにできます。もう一つの側面は「廃棄コスト」です。セカンドハンドがなければ、まだ使えるものも廃棄されてしまいます。ゴミを減らして、物を大切に使うことができるのがセカンドハンドです。

あともう一つ、私がセカンドハンドショップで買い物をする理由は「買い物は投票」だからです。買い物をすると間接的に生産者に「これは需要があるよ、もっとしてね」と伝えることになります。でも実際、世の中は過剰消費(overconsumption)で溢れています。一回だけ使って捨てるもの、楽しみが数日で消えるもの、なくても便利さが変わらないもの、すぐ壊れるもの。なんでもモノで解決しようとすると、環境への負荷と私たちが得る楽しみのバランスが崩れていきます。私はこのような過剰消費は止めるべきだと思っているので、セカンドハンドで買い物をすることで需要を作り出さないようにしています。もちろん新品で物を買うこともありますし、全く悪ではないですが、なるべくセカンドハンドショップを利用したいなと思っています。

昨日買ったかわいい雑貨たち

と、真面目な話になったところで昨日買ったかわいい子たちの紹介です。平たいかごと、しっぽが取っ手でじょうろになってる猫ちゃん。ごきげんで歌ってるみたいでかわいい。

緑の花瓶と一輪挿しの花瓶。欲しかったんです、口が狭めの花瓶たち。

スープ皿6枚セット。お花みたいな形になっててかわいい。

これ全部で135krでした。2,000円しないくらいです。安いですよね〜。これだからセカンドハンドショッピングはやめられないのです。

また違う街に住むかもしれない。コペンハーゲンで働くという選択肢

職を失うかもしれない今、いろいろと考え直すいい機会になっています。(勤務中の会社がスタッフ45%カット中です。)

なんと、また街を引っ越す選択肢まで出てきました。今はスウェーデンで2番目に大きい都市のヨーテボリ郊外に住んでいます。もともと彼は北スウェーデンに住んでいたので、ここに引っ越してきた理由は「仕事がここで見つかったから」というシンプルなもの。でも今、職が不安定になりヨーテボリに留まる理由も特になくなりました。新しい仕事を探すんなら、ヨーテボリじゃなくてもいい。家も買わなかったし、身軽です。いきなり選択肢が増えました。

こんな感じになんとなく視野を広げて生活していたら、耳に入ってきたのが「コペンハーゲンで働く」選択肢です。コペンハーゲンデンマークの首都)は、マルメーというスウェーデンで3番目に大きい都市から電車で45分の距離にあります。ということは、マルメーに住んでコペンハーゲンで働く、なんともコスパのいい働き方があるんです。マルメーはストックホルムヨーテボリと比べて物価が安く、生活費を抑えられます。一方で、コペンハーゲンの給料水準は高めで、体感はヨーテボリの1.5倍程度です。しかも、コペンハーゲンデンマークの首都なので、ビジネスも多いですし職も多いです。

これはこれは、なんとおいしい話なんでしょう。私としてはもうマルメーに引っ越すメリットしかなくて、引っ越す気満々です。でも彼としては一つ引っ掛かっていることがあるようです。方言です。マルメーはスコーネ地方の訛りがあります。ちょっとガフガフいうような、デンマーク語に近い響きです。それが昔から苦手らしく、マルメーで子育てをしたら子供たちがその訛りになってしまう、と冗談混じりに言っています。まぁでも実際は、せっかくヨーテボリに慣れてきて少し落ち着いてきたのに、また新天地に行くのに乗り気になれないのが本音かなと察しています。

その気持ちはめちゃくちゃ分かるのですが、今が一番身軽です。子供もいなくて、家も仮住まい。私としてはこのチャンスを掴みたいので、コペンハーゲンの仕事をゲットして「コペンハーゲンで仕事が見つかったから、マルメー引っ越さなきゃね」と誘導していく気です。笑 その頃には彼も心の整理がついているといいな。

でもまずは、デンマークで働くためにビザが必要です。ということで、今はサンボ(同姓しているパートナー)の彼と近々籍を入れるかもしれません。人生どんな風に進むのか分かりませんね。毎年、一年前の自分には想像できないような生活をしている気がします。

日本大使館からの手紙に爆笑【運転免許切り替え】

運転免許の切り替え手続きを今年に入ってから細々と進めています。スウェーデンに引っ越してから一年以内に手続きをすると、追加の試験なしで日本の運転免許をスウェーデンの免許に切り替えられます。試験なしで切り替えができるのはEU圏外ではスイスと日本だけだった気がするので、日本の信用度の高さが見えて嬉しいですね。でも、今回手続きをするに当たって日本大使館とやりとりすることが多く、「は?????」となる場面が多くありました。今回は愚痴回です。ご容赦ください。

まず運転免許を切り替えるためには、日本大使館から「この免許は日本で有効ですよ〜」の太鼓判が必要です。その証明書類をスウェーデン政府に送らないといけないわけなんですが、この紙一枚もらうのがまず大変でした。基本的に書類の申請と受け取りを対面で行う必要があります。

でも日本大使館は首都ストックホルムにしかないので、遠方に住んでいる人からしたら超不便です。私は電話で問い合わせたところ、申請は郵送でOKと言われたので申請は郵送しました。でも、受け取りはどうしても対面でないといけないらしく、わざわざストックホルムまで4時間以上かけて行きました。

これ対面である必要性が分かれば文句も言わずに行くんですが、なぜ対面でないといけないのか分かりません。「大切な書類なので対面でしかお渡しできません」が理由らしいけど、渡されるのは紙切れ一枚です。免許自体は申請時に郵送で送ってます。笑 紙切れ一枚よりも免許本体の方が大事だと思うのはおかしいですかね?しかも、わざわざ対面でなくても、身分証明書を出さないと受け取れない書留郵送とかもあるんです、スウェーデン

また、手数料は現金のみの受付です。スウェーデンに来てから初めて現金を使いました。この時点でナニコレ感すごかったのですが、今日自宅に届いた手紙で爆笑してしまいました。これです。

切手の貼ってある封筒に入れて送られてきた手紙に「運転免許を返してほしければ、返信用の切手を送ってください」と書いてあるわけです。

え???今送ってきた封筒にそのまま免許入れられなかった??切手を送るためにまた切手が必要なんですけど、このやりとりで費用3倍になってませんか???しかも「住所と名前を教えてください」って、いまこの手紙を送ってくれた宛先と一緒です。泣泣 この手紙の内容も、メール一本で済むやつ。泣 しかも、すでに手数料2,000円ほど渡しているんだから、切手代くらいその中から出してよーー。

もうなんか、おもしろくなってきました。じわじわ来ます。起きてきた彼にこの手紙の内容を説明しながら、もう笑いが込み上げてきて、爆笑でした。

日本にいるときも、非効率だなぁと思うことはたくさんありましたが、今回はさらに非効率に感じました。パスポート申請はオンラインでできるようになったり、少しずつ日本の行政サービスも進化しているようですが、まだまだ非効率な部分が多いなぁと思ったのでした。

ちなみに、日本大使館に対面で取りに行った大事な大事な書類は、スウェーデン交通局に郵送で送り、出来上がった免許証も郵送で送られてきました。手数料は電子マネーで支払いました。なんだこれ。