スウェーデンのセカンドハンド事情。なぜ利用するかと、昨日の雑貨購入品

近所にお気に入りのセカンドハンドショップがあります。毎週火曜日と第一土曜日にやっているので、第一土曜日の昨日行ってきました。私はミニマリストに片足突っ込んでいる人間ですが、セカンドハンドショップに行くと楽しくて必要ないものも買ってしまいます。最高です。今日はスウェーデンのセカンドハンド事情についてシェアしてみたいと思います。

セカンドハンドショップの種類

まず、スウェーデンにはセカンドハンドショップが多くあります。市内に行くと有名なチェーン店が5つほど競合していて、郊外に行くとまた別のチェーンがあったりします。種類としては、こんな感じです。

  • 下北沢にあるようなおしゃれな古着屋(値段高め、質高め)
  • ブランド物の食器を売っているビンテージ食器屋さん(値段高め、質高め)
  • ビンテージのセレクトショップ(値段高め、質高め)
  • 赤十字や教会が運営しているチャリティーベースのもの(値段低め、質低め)
  • チェーン店のなんでもセカンドハンド屋さん(値段低め、質低め)

一言にセカンドハンドと言っても種類が豊富で、セカンドハンド好きとしては嬉しい。私のお気に入りはチャリティーベースの場所です。セレクトされていないので地元の人が断捨離したものがそのまま流通している感じで、値段も安いのが特徴。ブランド物はないですし、欠けている食器やシミがついたタオルなども売っているので、好みは分かれそうです。でもここで買い物をするとチャリティーにお金が回るので、募金しているようなものなのも気持ちがいいです。

オンラインのセカンドハンドショップ

日本のセカンドハンド界との違いはメルカリのようなサービスがないことだと思います。私は日本にいたときはメルカリヘビーユーザー(ほとんど売る側)でした。

スウェーデンでメジャーなサービスはBlocketとSellpyだと思います。Blocketは個人が売り出したいものを載せて買い手と繋がれるサービスです。ただ、メルカリのように配送インフラが整っていないので、割とお高めの送料を買い手が支払うか、取りに行くか、という感じ。SellpyはH&Mが所有するサービスで、主に洋服を売っています。個人がSellpyに送ったものをSellpyが商品掲載や配送をして、ちょっとだけ売り主にも利益が渡るような仕組みになっています。

正直、オンラインでのセカンドハンドショップの使い心地は日本のほうが断然いいです。こちらではかなり使い込まれている物も売り出されているので、オンラインだとうまく見極められなくて失敗も多いです。特に個人で商品掲載されている場合、日本よりも正直信頼できない側面もあります。

なぜセカンドハンドで物を買うといいのか?

スウェーデンでは、セカンドハンドで物を買うことが推奨されています。実際に利用するかは個人に寄りますが、少なくとも「セカンドハンド利用はいいこと」という共通認識がある感覚です。実際、環境に優しく、節約にもなるのでいいことづくしです。

なぜセカンドハンドは環境に優しいのか、これには2つの側面があります。まず「生産コスト」です。どんな物でも、物を生産するときは環境に負荷がかかります。原材料を取ってきたり、加工したり、流通したり。新しく物を買うと新しく環境に負荷をかけることになるんです。一方でセカンドハンドで物を買うと、すでにこの世にある物なので、生産コストをゼロにできます。もう一つの側面は「廃棄コスト」です。セカンドハンドがなければ、まだ使えるものも廃棄されてしまいます。ゴミを減らして、物を大切に使うことができるのがセカンドハンドです。

あともう一つ、私がセカンドハンドショップで買い物をする理由は「買い物は投票」だからです。買い物をすると間接的に生産者に「これは需要があるよ、もっとしてね」と伝えることになります。でも実際、世の中は過剰消費(overconsumption)で溢れています。一回だけ使って捨てるもの、楽しみが数日で消えるもの、なくても便利さが変わらないもの、すぐ壊れるもの。なんでもモノで解決しようとすると、環境への負荷と私たちが得る楽しみのバランスが崩れていきます。私はこのような過剰消費は止めるべきだと思っているので、セカンドハンドで買い物をすることで需要を作り出さないようにしています。もちろん新品で物を買うこともありますし、全く悪ではないですが、なるべくセカンドハンドショップを利用したいなと思っています。

昨日買ったかわいい雑貨たち

と、真面目な話になったところで昨日買ったかわいい子たちの紹介です。平たいかごと、しっぽが取っ手でじょうろになってる猫ちゃん。ごきげんで歌ってるみたいでかわいい。

緑の花瓶と一輪挿しの花瓶。欲しかったんです、口が狭めの花瓶たち。

スープ皿6枚セット。お花みたいな形になっててかわいい。

これ全部で135krでした。2,000円しないくらいです。安いですよね〜。これだからセカンドハンドショッピングはやめられないのです。

また違う街に住むかもしれない。コペンハーゲンで働くという選択肢

職を失うかもしれない今、いろいろと考え直すいい機会になっています。(勤務中の会社がスタッフ45%カット中です。)

なんと、また街を引っ越す選択肢まで出てきました。今はスウェーデンで2番目に大きい都市のヨーテボリ郊外に住んでいます。もともと彼は北スウェーデンに住んでいたので、ここに引っ越してきた理由は「仕事がここで見つかったから」というシンプルなもの。でも今、職が不安定になりヨーテボリに留まる理由も特になくなりました。新しい仕事を探すんなら、ヨーテボリじゃなくてもいい。家も買わなかったし、身軽です。いきなり選択肢が増えました。

こんな感じになんとなく視野を広げて生活していたら、耳に入ってきたのが「コペンハーゲンで働く」選択肢です。コペンハーゲンデンマークの首都)は、マルメーというスウェーデンで3番目に大きい都市から電車で45分の距離にあります。ということは、マルメーに住んでコペンハーゲンで働く、なんともコスパのいい働き方があるんです。マルメーはストックホルムヨーテボリと比べて物価が安く、生活費を抑えられます。一方で、コペンハーゲンの給料水準は高めで、体感はヨーテボリの1.5倍程度です。しかも、コペンハーゲンデンマークの首都なので、ビジネスも多いですし職も多いです。

これはこれは、なんとおいしい話なんでしょう。私としてはもうマルメーに引っ越すメリットしかなくて、引っ越す気満々です。でも彼としては一つ引っ掛かっていることがあるようです。方言です。マルメーはスコーネ地方の訛りがあります。ちょっとガフガフいうような、デンマーク語に近い響きです。それが昔から苦手らしく、マルメーで子育てをしたら子供たちがその訛りになってしまう、と冗談混じりに言っています。まぁでも実際は、せっかくヨーテボリに慣れてきて少し落ち着いてきたのに、また新天地に行くのに乗り気になれないのが本音かなと察しています。

その気持ちはめちゃくちゃ分かるのですが、今が一番身軽です。子供もいなくて、家も仮住まい。私としてはこのチャンスを掴みたいので、コペンハーゲンの仕事をゲットして「コペンハーゲンで仕事が見つかったから、マルメー引っ越さなきゃね」と誘導していく気です。笑 その頃には彼も心の整理がついているといいな。

でもまずは、デンマークで働くためにビザが必要です。ということで、今はサンボ(同姓しているパートナー)の彼と近々籍を入れるかもしれません。人生どんな風に進むのか分かりませんね。毎年、一年前の自分には想像できないような生活をしている気がします。

日本大使館からの手紙に爆笑【運転免許切り替え】

運転免許の切り替え手続きを今年に入ってから細々と進めています。スウェーデンに引っ越してから一年以内に手続きをすると、追加の試験なしで日本の運転免許をスウェーデンの免許に切り替えられます。試験なしで切り替えができるのはEU圏外ではスイスと日本だけだった気がするので、日本の信用度の高さが見えて嬉しいですね。でも、今回手続きをするに当たって日本大使館とやりとりすることが多く、「は?????」となる場面が多くありました。今回は愚痴回です。ご容赦ください。

まず運転免許を切り替えるためには、日本大使館から「この免許は日本で有効ですよ〜」の太鼓判が必要です。その証明書類をスウェーデン政府に送らないといけないわけなんですが、この紙一枚もらうのがまず大変でした。基本的に書類の申請と受け取りを対面で行う必要があります。

でも日本大使館は首都ストックホルムにしかないので、遠方に住んでいる人からしたら超不便です。私は電話で問い合わせたところ、申請は郵送でOKと言われたので申請は郵送しました。でも、受け取りはどうしても対面でないといけないらしく、わざわざストックホルムまで4時間以上かけて行きました。

これ対面である必要性が分かれば文句も言わずに行くんですが、なぜ対面でないといけないのか分かりません。「大切な書類なので対面でしかお渡しできません」が理由らしいけど、渡されるのは紙切れ一枚です。免許自体は申請時に郵送で送ってます。笑 紙切れ一枚よりも免許本体の方が大事だと思うのはおかしいですかね?しかも、わざわざ対面でなくても、身分証明書を出さないと受け取れない書留郵送とかもあるんです、スウェーデン

また、手数料は現金のみの受付です。スウェーデンに来てから初めて現金を使いました。この時点でナニコレ感すごかったのですが、今日自宅に届いた手紙で爆笑してしまいました。これです。

切手の貼ってある封筒に入れて送られてきた手紙に「運転免許を返してほしければ、返信用の切手を送ってください」と書いてあるわけです。

え???今送ってきた封筒にそのまま免許入れられなかった??切手を送るためにまた切手が必要なんですけど、このやりとりで費用3倍になってませんか???しかも「住所と名前を教えてください」って、いまこの手紙を送ってくれた宛先と一緒です。泣泣 この手紙の内容も、メール一本で済むやつ。泣 しかも、すでに手数料2,000円ほど渡しているんだから、切手代くらいその中から出してよーー。

もうなんか、おもしろくなってきました。じわじわ来ます。起きてきた彼にこの手紙の内容を説明しながら、もう笑いが込み上げてきて、爆笑でした。

日本にいるときも、非効率だなぁと思うことはたくさんありましたが、今回はさらに非効率に感じました。パスポート申請はオンラインでできるようになったり、少しずつ日本の行政サービスも進化しているようですが、まだまだ非効率な部分が多いなぁと思ったのでした。

ちなみに、日本大使館に対面で取りに行った大事な大事な書類は、スウェーデン交通局に郵送で送り、出来上がった免許証も郵送で送られてきました。手数料は電子マネーで支払いました。なんだこれ。

移住して太ったけど、体重は測っていない。ルッキズムを考える

スウェーデンに移住してから、太りました。移住9ヶ月目ですが、今が大人になってからの最高体重だと思います。でも、体重は測っていません。もともと痩せ型で、ガリガリではなかったけれど健康診断ではBMIだけ「痩せすぎ」のC評価でした。なので多少体重が増えるのはむしろ健康にはいいことだと思うのに、体重を測ってしまうと「痩せなきゃ」と思う自分が出てきそうな気がしています。なので今日はちょっと最近感じたルッキズムの根強さについて、書いてみます。

数日前、とあるジーンズを久しぶりに履きました。このジーンズは、日本にいたころのいわゆる地元着で、見た目よりも着心地重視のときに着ていたちょっと大きめのもの。でも今履いたら、一応入るけれどキツくて、ボタンを閉めるときにちょっと引っ張らないといけないくらいになっていました。これまで入っていた服が入らなくなるのは初めての経験です。ちょっとだけ、落ち込みました。

でも考えてみると、全く落ち込むべきではないんです。もともと痩せすぎくらいなんだから、標準体重くらいになるのはいいこと。今の見た目もいい感じだと思うし、何より最近筋肉がつきやすくて筋トレが楽しいです。そのはずなのに「大きくなるのは悪いこと」という考えが自分の中で無意識に染み付いているんですよね。この価値観はどこから来るのか。考えてみると、まず思いつくのはメディアです。特に日本のメディアでは、美人とされる女性は皆小柄で痩せています。逆に女性芸人はぽっちゃり体型の方が多く、大きい=女性としての魅力が少ない、というメッセージを暗に感じます。

あとは私の場合、中高生くらいのときに家のソファーで寝っ転がっていたら父に「でかいなぁ」と言われ、そのあと骨格が小さい姉にも「やっぱり○○がここ寝てるとでかく見えるね」と言われた記憶があります。もしかしたらたった一回の出来事かもしれませんし、別に悪意はなかったのだと思いますが、多感な時期の私は何か感じるところがあったんでしょう。あの頃から「大きいことは悪いこと」となんとなく感じていたのだと思います。

でも大人になって自分の頭で考えられるようになった今は、小さいか大きいか、痩せているか太っているかなんて、人の魅力にはあまり関係ないことがわかります。健康的な見た目が一番綺麗。アクティブで筋肉と脂肪が健康的についている女性が私にとって1番の憧れです。実際SNSでフォローしている筋トレ女子も、筋肉と脂肪がしっかりついていて本当に素敵だと思います。

だから昔入ってたジーンズが入らなくなったことは、本当は喜ばしいことのはずです。憧れの筋肉と脂肪がついている証拠。と頭では分かっていても、まだ体重を測る勇気が出ない自分がいるのはなんなのでしょうね。家族と久しぶりに会うときも「太った?」って言われそうな気がして、会う1週間前は筋トレをサボらないようにしていました。実際は何も言われなかったし、言われたところで「太った!筋肉がつきやすくなっていい感じ!」と言えばいいだけのはずなのに何が怖いんだか。ルッキズムは根深いですねぇ。

スウェーデンで2ヶ月後に(多分)解雇される私の胸中

先週の水曜日、会社でビッグニュースがありました。我が社では社員の15%を解雇するプロセス中。これは以前からアナウンスされていたんですが、先週の水曜日には「君の部署は45%の社員を解雇します」との特大ニュース。45%って。。ソフトフェア開発をインドの会社に委託するんだそうです。チーム全員が会社への信頼とモチベーションを失い、キャリアに不安を抱く者もいる、なんとも混沌とした1週間でした。笑

みんなの反応も人それぞれです。45%カットが発表された当日から転職活動を始める人、とりあえず心を落ち着かせる人、とりあえずLinkedInのアカウントを作る人。1週間のうちに新しい仕事が見つかり、会社に退職を伝えた人もいます。デキる人はどんどん抜けていきますねぇ。

私の場合、当日はとにかく寝ました。現実逃避なのか、ただ情報過多で疲れたのかは分かりません。で、次の日からLinkedInのアカウントを作りチームメンバーと繋がりました。今日は初めてポジションに応募もしました。

でも正直、あと2ヶ月で多分クビになる人間にしては、あまりストレスを感じていません。スウェーデンに移住するときのほうが不安だったし変化も多かった。それと比べれば、住む場所も特に変わらず、ビザがあるから仕事もまぁ何かしらは見つかるはずな今の状況は割とイージーです。笑 スウェーデンへの移住を決めたときは仕事が見つかっていなかったし、今仕事がなくなったところで当時想定していたデフォルトケースに戻るだけです。家もオークションに負けて買わなかったから、頭金がまだ銀行にあるし(やったネ)。

ストレスになっていることとしては、母からの「スイスにおいでよ」コールでしょうか。私の母は数年前にスイスに移住しています。日本とスウェーデンに比べるとスイスはとても近いですが、もっと近くにいてほしいのが母心なんでしょうか。スイスの仕事にも応募しなよ!引っ越しちゃいなよ!の提案。

私としては、スウェーデンは気に入っていますし、彼も私もルーツのない第3国に移住する気力は今はありません。笑 スウェーデンにもちょっとだけ慣れてきたころ。あとは多分スウェーデンのほうがなんとなーく私の性格に合ってそうな気もします。なので私は当分ここにいるつもりなのですが、母の気持ちに抗うのがちょっと心苦しいのです。

ちなみになんで私は多分解雇されるかと言うと、人を解雇をするときは基本的にLast In First Out (LIFO)方式だからです。一番最近に入社した人が真っ先にクビを切られます。で、私は知る限り一番の新入りです。でも大丈夫。When life throws you lemons, make lemonade! 昔座右の銘にしてたこの一文を信じて、なんとか乗り越えまーーす。

スウェーデンで家を買う20代カップル。オークション形式でハラハラ

最近、家探しをしています。スウェーデンで初めてどころか日本でも不動産を買ったことはないので、初めての経験ばかりです。今は賃貸で大家さんの一軒家の一階部分(居住部分は繋がっていない)を借りて住んでいます。でもここは元々一時的な住処として借りているところ。家具も家に備え付けのもので、大家さんとの距離も近すぎて「知らない人の地下室に住まわせてもらっている」感が抜けません。

ということで、パートナーといくつも内見に行ってきました。アパートを見たり、家を見たり、コミュニティハウス(Radhus)を見たり。内見を重ねるうちに、自分たちにとって何が大切なのかを考えました。結果、大切なのは2つ。部屋数と街の雰囲気です。

私たちは二人ともインドア派で、しかも週のほとんどを在宅で仕事しています。ずっと二人とも家にいるので、それぞれの空間がないとストレスになります。笑 しかも、近い将来子どもができたらいいね、なんて話もしているのでだったら部屋数あったほうがいい。

街の雰囲気も大事です。私はスウェーデンに引っ越してきてから半年ちょっと、彼も南スウェーデンは初めてです。まずはどんな地域がどんな雰囲気なのかを何も知らずに内見をしました。そうすると、なんか治安の悪そうな、かわいくない地域が結構あることに気づきます。あとからスウェーデン人の同僚にその地域の話を聞いてみると、犯罪が多いことで有名でした。最近スウェーデン移民問題に悩まされていますが、やっぱり移民が多い地域は治安が悪いようです。そういう地域に家を買ってしまうと、住むのも安心できませんし、家を売るときも需要が少なくて苦労します。なので、住む街の評判と雰囲気は大事。

んで、この条件に合う予算内のお家が先週見つかりました。早速購入したかったんですが、スウェーデンの不動産売買はオークション形式です。まずは売り手が提示する言い値があります。でもオークションに入札するときは言い値よりも低い値段でもOK。

だたオークションなので、他に同じ物件に興味のある人がいるともっと高い価格で入札されて、需要があればどんどん値段が高くなっていくシステムです。私たちも現在、オークションに参加中。競合が一人いるんですが、私たちの入札額にプラス30万円で入札してくるなんかいや〜〜な感じです。笑 あまり値段が釣り上がると予算に入らなくなるのであきらめるしかありません。どうなるか、ハラハラです。

オークション形式だと、売り手としては需要によって値段が上がるので嬉しいですよね。でも、買い手としては、いい物件が見つかっても戦わないといけないスリルがあって、なかなかストレスフルです。笑

尊敬する同僚にもらった言葉を大切にして、同僚の給料アップを切に願う話

今日、尊敬するチームメイトのAさんに嬉しい言葉をもらいました。

私たちが働く会社は今、大量解雇プロセスの渦中。誰がクビになって、誰が異動になるか分からない状況です。まぁ私はあんまり精神的にダメージを受けてないんですが、Aさんは「新しい仕事見つけようかな〜」ムード。まあ気持ちは分かります。だって彼女、めちゃくちゃ仕事ができるし性格も良くて最高の人材なのに、お給料はあまりもらえていません。いや本当に、私はAさんのことを尊敬しています。

  • エンジニアとしての知識が豊富(フルスタック)
  • GitHubやJiraなどの仕事で使うツールに関する知識が豊富
  • スクラムの知識も豊富
  • チームだけでなく社内のトレンドや優先順位にまで目が行き届いている
  • いつも笑顔だからチームが明るくなる
  • 周りの人を助ける精神が豊富だから質問しやすい
  • 意見を伝える能力に長けている
  • 謙虚(これがAさんほどできるスウェーデン人はなかなかいない)
  • チームとしての働き方も常に改善してる(上司にかけ合う心と行動力)
  • 「調子はどう?」の質問をみんなにちゃんとする
  • 自分のプライベートの話もしてくれるから話しやすい

最強の人材だと思います。Aさんみたいな人になりたいですもん。Aさんがオフィスにいるだけでみんなの笑顔が増えて、Aさんがミーティングにいれば安心。そんなAさんは、他のチームメンバーに比べて月10万円以上お給料が低いんです。エンジニア歴はベテラン勢と比べて数年少ないけれど、彼女にしか出せない価値があります。

今日はこの熱量でAさんにも熱弁しました。「あなたはチームにとってとても大切なメンバーで、まじ最強で、チームで一番お給料もらうべき!!」と熱弁したら「今度の評価ミーティングであなたも一緒に来てほしいくらい」と笑ってくれました。笑

そしてそんなAさんから、嬉しい言葉をもらいました。

「あなたもvaluableなメンバーよ。他のチームメンバーも絶対そう思ってる。コードを理解するのが早いし、好奇心もあって、何より良いエネルギーがある。あなたみたいなエネルギーがある人はこの会社に入って初めて会った。コードだって、コードは誰にだって書けるけど、ちゃんとその意味まで考えて書けて、読める人はあまりいない。なんなら他のチームメンバーよりも良いと思う。」

これ聞いて泣きそうになりました。私は他のチームメンバーに比べてエンジニア歴が何年も短いこともあり、自分の仕事に自信がなくなることがよくあります。こんなことで時間使ってる、とか、ミーティングで何も貢献できなかった、とか。自信をなくして落ち込むことが多いからこそ、Aさんからの言葉は沁みました。書かないと忘れてしまうかもしれないから、落ち込んだときに思い出せるように書き残しました。

Aさんみたいな女性になりたいなぁ。思考力、知識、コミュニケーション能力の兼ね備えた最強の女性エンジニア。まずはAさんがこの会社を辞めないように、Aさんのお給料アップ署名活動でも始めるかな。