「日本人学校とインター校の運動会の違い」出たっきり邦人@ケニア第12回

このエッセイは3人の子供を連れてケニアに住んでいた母が、2006年6月に書いたものです。

「出たっきり邦人・中南米・アフリカ編」というメルマガで配信していた内容を、一部編集して紹介しています。

ケニア共和国・ナイロビ発〓

ケニアよもやま話 第12回 「運動会」

6月17日土曜日、日本人学校の運動会と共催でナイロビ日本人会の運動会が催されました。

私達にとっては去年が始めて、今回2回目。この運動会、もちろん日本人学校の子供達の競技も多いものの、日本人学校全生徒数30人足らずとなってしまった今となっては、運動会を盛り上げるにはおじさん、おばさんパワーも必要、ということで、老若男女、子供のいるものもいないものも、こぞって参加します。

今回も一般参加競技としては、『おいかけ玉いれ』や、『子供60人VS大人30人 綱引き』、『リレー』などがあり、大いに盛り上がりました。日本人学校の生徒数が30人なのに、子供が60人も綱引きに集まるのは訳があります。日本人学校と姉妹校としてお付き合いのある、現地の小学校から30人、運動会に参加してもらっているのです。

ナイロビにあって、ほとんど外の学校との交流、日本人以外との交流が少ない日本人学校の生徒にとっては、いい経験になるのではないでしょうか?

インターに通っているわが子たちにとっても、実は地元の子供達との付き合いは皆無に等しいので、うらやましい限りです。応援合戦あり、リレーあり、昔から親しんだ日本式の運動会が繰り広げられたのでした。

さて、私の経験したもう1つの運動会はわが子たちの通う英国系インター校での運動会。これは、また日本式の運動会とは似ても似つかないもので、似たものといったら「運動記録会」でしょうか?これともまた違うんだけどね。

ハリーポッターでお馴染みなように、この学校でも生徒達は普段から4つのハウスに分かれております。「きれいにお片づけが出来たから1ハウスポイント」「宿題をしっかりやってきたから2ハウスポイント」というように、日々のいろいろなことで、ことあるごとに先生からハウスポイントをもらえます。それをクラスごと、学校ごとに、ハウス別に集計して、どのハウスが現在一番であるか、学年末にどのハウスが一番になるか、を競うのです。

運動会も、基本的にはどのハウスが一番得点を稼ぐか、というのが競技の最終目標です。グラウンドには、何種目も同時開催されていて、小グループごとに、次々に競技をこなしていきます。観に来ている親は、わが子の属する小グループにくっついていって、応援するのです。それぞれの競技に記録係がいるので、その人たちが後に集計表を持ち寄って、点数を集計して、順位を発表して、終わりです。

最後には、一応、リレーがあったりしますが、生徒チーム、先生チーム、親チーム、などで競い、特に点数とはまったく関係ありません。親チームは、飛び入り参加なのですが、革靴を脱いで、裸足で走る親が多いのには少々驚きました。

昔から運動会は大好きだった私としては、日本式の運動会のほうが盛り上がって好きです。

来年も、もしまだナイロビにいたらリレー頑張るぞー。

今回は、私の経験した運動会報告でした。