スウェーデン移住してから約半年経ったけど、まだ慣れない

スウェーデンに移住してから半年ほど経ちました。感覚としては、もう半年か、という感じ。まだまだ慣れないです。

本題に入る前にこのブログについて少しふれておきます。前まではSEO記事・だれかの役に立つ記事を書きたいと思っていましたが、これからは自分のアウトプットのために書いていこうと思います。そりゃだれかの参考になればうれしいけれど、できるだけラフに続けたいですね。

というのも、最近インプットが多すぎるんです。異国の地の生活、日本と全然違う仕事環境、初めてパートナーと住むこと。インプットとアウトプットのバランスが悪いので、ここでアウトプットさせていただきます。

さて、本題に入ります。

いつもの生活って大事

私の家族は転勤族だったので、海外を転々として育ちました。ヨーロッパに住んだことはあったし、北国も初めてではないし、スウェーデンでの生活にも割とすぐ慣れるだろうと思っていました。

実際は、半年経った今も慣れていません。子どもとして海外に住むのと、大人になってから移住するのとでは違いますね。子どものころ、海外生活の大変さを家族に感じさせなかった母に改めて感謝です。

何が大変って、やっぱりまずは生活環境を整えること。私はスーツケース2つで移住し、彼は実家から引っ越しているので、身の回りのものがありません。これはどの国でも実家を出るときは同じだと思いますが、環境がガラッと変わった中、最初の一か月くらいはタオルがないとか、計量器がないとか、なにかと不便でした。

やっと落ち着いてきたかなと思っても、次は食事が気になります。こっちで手に入る食材の扱いに慣れていないので、夕飯のメニューが単調になっていました。日本に住んでいたときの「定番メニュー」が通用しないからいつも頭の体操をしている気分。焼きそば、鍋、お味噌汁など、いつものあれを作る材料がないんです。

小さいことだけど、やっぱり食は大切ですね。やっと半年ほど経った今、アジア食品を売っているスーパーを見つけました。Lidlには売ってなかった~。それでも、欧米向けに作られたアジア系食材という分類なので、まだこれが最適解ではないと思っています。ちゃんと本場のアジア食品を売っているお店にいかないと。

住む場所も、安定したい

住む場所も、まだあまり安定している気はしません。今住んでいるところは、一度も内見せずにとりあえず契約した場所です。大家さんが住む一軒家の一階に住んでいます。入り口は違うし、大家さんと家はつながっていませんが、なんだか知らない人に間借りさせてもらっている感覚が抜けません。家具付きなので、家のテイストが自分たちの趣味ではないのもひとつの理由だと思います。

ちょっとしたトラブルもありました。大家さんが契約書を読まずにサインをしたようで(??)、契約書と違う請求をされたんです。こんなに物理的に距離が近い大家さんとトラブルになると、もう家の居心地が悪くてしかたがありません。

スウェーデンの家にはついているのがほぼ当たり前の食洗機も、入居してから3か月以上壊れていました。入居した日に「明日新しいの買いに行くからね」と言われたまま、3か月以上放置。シンクが小さくて、食洗機ありきの作りをしているので、日々お皿洗いが大変でした。笑

でも今住んでいる少し郊外のこの町は本当に素敵で、住めてよかったと思っています。市内には車で20分ほどだし、15分歩くけれど駅へのアクセスはあるし、ほどよく自然もあって、施設は整っていてとてもいい町です。この家も、いろいろ壊れてたりカビてたりはするけれど、冬は暖かいし、立地もいいし、まぁなんだかんだ満足しています。「自分の家」な感じがしないだけで。

仕事環境も日本とスウェーデンじゃ大違い

仕事環境については別の記事でちゃんとまとめたいと思っているのであまり詳細は説明しませんが、日本とスウェーデンでは仕事環境が大きく違います。そりゃそうだ、というところです。

私は正社員として日本企業で1年働いてから移住しています。比較的残業は少な目で、フレックスタイム制などもあったので、日本企業のなかではホワイトだったと思います。でもやっぱり、スウェーデンと比べると違いますね。

スウェーデン現地の企業で働いている今は、残業はゼロどころか、既定の時間さえ働いていない気がします。そうすると、自由時間がたんまりあるんですよね。日本では仕事を終えて、夕飯を作って食べ、お風呂に入ってちょっと作業していたらもう寝る時間でした。今は日本のときと比べて少なくともプラス3時間くらいは毎日自由時間が増えました。

すごくいいことなんですが、環境の変化に体が?メンタルが?びっくりしています。忙しくしていないのに疲れている自分が弱い気がしたり、外からのプレッシャーがない分、無意識に自分で自分にプレッシャーをかけてたり。まだ慣れないですね。

言語の壁、やっぱり大きい

あと、私はスウェーデン語が話せません。スウェーデン人は、特に大都市ではほとんど英語を話せるので、一見コミュニケーションに問題はないはず。でもやっぱりありました、言語の壁。

一人でお出かけしてレジで言われた「袋はいりますか?」が聞き取れなかったり、列に並んでいたらおばあさんに楽しそうに話しかけられたけど、微塵も聞き取れなかったり。スーパーでセルフレジを使おうとしたら、私が買おうとしているキャベツが何キャベツなのかがわからなくて、結局普通のレジに並びなおしたことも。こういう小さな言語の壁にたくさんぶつかって、家に帰ってから涙が出てきたことが何度かありました。

でも実際、スウェーデン語ができなくて困ったことはあまりないんです。大家さんと話せないとか、契約書を原文で読めないとか、調べものがしづらいとか、それくらいですかね。パートナーがスウェーデン語を話せるのでサポートしてくれて、助かっています。二人ともスウェーデン語を話せないと大変だっただろうなぁ。

どこかに電話をするときは「相手が英語話せなかったらどうしよう」といつも緊張しますが、まったく英語が話せない人に当たったことはまだありません。すごい。

手続きもたくさん!

慣れない手続きもたくさんしました。パーソナルナンバーの申請をしたり、銀行口座を作ったり、家のローンの見積もりをしたり。自分の銀行口座ができて、会社からスウェーデンクローナが振り込まれたときは感動だったなぁ。

最近は、初めて病院に行く用事があり、あたふたしました。スウェーデンの医療ホットラインのような1177に連絡しても、たらいまわし。電話してみたら診療を予約してくれと言われ、予約をしようとしたらそれは別のサイトでやってと言われ。明日オンライン診療をしますが、どうなるかな。

運転免許もまだ切り替えられていません。移住後1年以内にやらないといけないのに、忘れていました。今慌ててコンタクトの度を変えに行くところから始めています。自分で運転できないと運転できる彼に頼るしかなくて、なんだか自立したい気持ちです。ペーパードライバーなので、運転の練習からですけどね。

慣れないけど、楽しい毎日

今回はスウェーデンに移住して半年経った今までの気持ちを書いてみました。何年か後に読み返して、こんなことにつまづいていたんだって思えるといいなという気持ちで書いたので、ネガティブになってしまった気がします。

でも、毎日楽しいです。慣れないことだらけで、何年かぶりにちゃんと風邪をひいて熱が出たりはしましたが。なにもルーツがない場所だからこそ、まっさらなキャンバスで自分たちの生活を作れるっていうのも、おもしろい経験です。

ちょっとスーパーに行くだけで新しい刺激があるし、どの季節もスウェーデンに移住して初めて。初めての夏(気持ちいい!)、秋(すごい勢いで葉っぱが落ちる!風強い!)、冬(暗いけど思ったより寒くない!)、まで体験しました。初めての春はどんなのかな。