スウェーデン移住後、初めての医療体験!~安かった~

福祉国家で知られている北欧スウェーデン。移住後初めて、医療体験をしてきました。体はどこも悪くないのですが、日本から持ってきていたピルがなくなりそうだったので処方してもらいに。初めての医療体験、レポします!

スウェーデンで医療を受けるために必須の1177

まずは、全体的なシステムの作りについて。1177という行政サービスが中枢となっています。

  • 24時間電話対応
  • 電話をすると看護師のアドバイスを受けられる
  • 処方箋や予約の管理などができるeサービス付き

体調が悪くなったら、まずは1177に相談してみるように言われます。電話で看護師から家でのケアについてのアドバイスを受けられます。実際に病院に行く必要があるものは、住んでいる地域のどこにいくべきかも教えてもらえました。

情報が統一されていて個人的には好きです。

医療費を税金で賄っているので、電話で済ませられるものは電話で済ませる戦略なのかな。軽い病気やけがは医者にかからなくてもよい分コストカットできてるのかと想像しています。

今回のプロセス

わたしは生理痛とPMSが激重で生活に支障が出ているレベルだったので一年ほど前からピルを飲んでいます。参考までに、日本では婦人科で最初は3か月分、そのあとは6か月分ずつピルを処方されました。飲み始めてから一年後には血圧を測ったり血液検査をしたりもしました。

さて、今回スウェーデンでのプロセスはこうです。

  1. 1177上で地域のVårdcentral(ケアセンター)に連絡を取る
  2. 地域の婦人科を教えてもらう
  3. Vårdcentral(ケアセンター)で自分で血圧を測る
  4. 婦人科のデジタル診察を受ける
  5. 薬局に行ってピルを受け取る

まぁ初めてなのでこんなにスムーズ行ったわけではなかったんですが。。日本では最長で6か月分しか処方してもらえなかったのに、一気に1年分処方してもらえました。やったー。

つまづいたポイント

つまづきポイントは2つ。一つ目は、婦人科のデジタル診療(ミッドワイフ・助産師さんとのビデオ通話)を予約するとき、地域を間違えました。笑 これはミッドワイフの方も「来年にはこの制度変わるといいよね~」と言っていたので、あるあるの間違いだと思います。

オンラインで予約を取るときに2つのセンターから選べたんです。土地名を調べたらどちらもうちからは同じくらい遠かったので、まあどれでもいいやと適当に選んだらセンターごとに管轄があるらしく。もう一つのセンターで予約を取り直しました。。

それこそ、パーソナルナンバーで住所もわかるんだから、自動的に振り分けてくれたらいいのに。。それかそれぞれの管轄が分かるリンクを貼ってもらうだけでもいい。

もう一つは、血圧を測ってからデジタル診療に行くべきだったこと。これは地域を間違えたときにミッドワイフの方にいろいろ聞いて判明しました。うちの地域では、Vårdcentral(ケアセンター)にアポイントメントなしで行き、血圧測定ルームみたいなのを使って自分で血圧を測定しました。その数値は自分でメモしただけで、証拠の提出のようなことは求められず。自分のからだのことだから、ここでウソつくなら自己責任ってことですかね。いいと思う。

薬局での受け取りは簡単だった

処方された薬は、薬局で受け取りに行きます。これも行政が管理しているapoteketという薬局に行きます。持ち物はIDだけ。処方箋はパーソナルナンバーと紐づいているので、IDを見せるだけで情報がすべて伝わります。

で、今回わたしが一番びっくりしたのがお値段。3か月分受け取って25krでした。これ日本円で300円くらいです。しかも、デジタル診療の部分は無料でした。日本ではひとつき2,500円くらい、3か月分だと7,500円です。

毎月税金はたくさん払っているけれど、その分こういうところでいい気持ちなのは好き。日本にいたとき、生理痛なんて自分のせいでなってるわけでもないのになんでピルが保険適用外なんだ、といい気持ちではなかった分。

いいことばかりではないらしいけど

今回の体験はすごく良かったんですが、義母はスウェーデンの医療に結構悩まされています。結構日常生活に支障が出るくらいの体の不具合がある方なので継続的に医療を受けていますが、あまりいい思い出はなさそう。

自分のことではないので詳しくは書きませんが、スウェーデン医療も完璧とは程遠いようです。でも、ピルに関しては手に入れやすくてうれしいなぁというレポでした。