この記事は前回の続きです。前編はここからアクセス↓
前回は語彙を増やして英語の勘を身につける方法として、
「単語ノートを作ること」と「英英辞書を使うこと」が大切だとお伝えしました。
今回は、SAT対策の3種類「①語彙を増やす②問題を解けるようになる③数学」についてお伝えしていきます!
①語彙を増やす:SAT頻出単語の覚え方
まずはSAT頻出単語の覚え方を紹介します。語彙力がないと長文を読めないので、単語を覚えるのは大切!
無料単語帳サイト「Quizlet(クイズレット)」を使おう
SAT頻出単語を覚えるのにおすすめの学習ツールは「Quizlet(クイズレット)」です。
Quizlet(クイズレット)は、単語帳を使ってゲーム感覚で暗記をできる学習ツール。
単語帳は自分で作成したり、他の人が作成したものを使ったりできます。
Quizlet(クイズレット)で "SAT vocabulary" と検索すると、SATに頻出する単語を集めた単語帳がたくさん出てきます。SAT頻出の単語を集中的に学習するには、この単語帳がおすすめです!
ちなみに、たくさんの学習セットの中からどれを選ぶかはお好みで大丈夫。
単語数を見て、小さい単語帳をたくさん使うか、1つの大きい単語帳を使うかを選んでみてください。
Quizlet(クイズレット)について詳しく説明した記事があるので、こちらも見てみてくださいね!
私は、SAT用の単語はほぼこのQuizlet(クイズレット)で勉強しました。
②問題を解けるようになる
単語を覚えたら次は実際に「問題」を解けるようになる必要があります。
SATの出題者College Board公式の本を使う
SATの勉強にはCollege Boardの本が欠かせないんです。
なぜCollege Boardの本がいいの?
SAT対策の本はBarron'sとCollege Board、Princeton Reviewが有名ですが、私は断然College Boardが出している参考書をおすすめします。
理由は、College BoardがSATの出題者だからです。出題者が作る問題集・参考書ですから、ポイントを的確に捉えています。情報量が多すぎもしないし、少なすぎもしません。
SAT Subject testのためにBarron’sの本を使ったら、本番の試験よりも難しい内容が載っていました。Barron’sはSATの出題者ではないので、出題範囲を網羅しようとしているのだと思います。その結果、本番の試験に必要のない知識まで掲載してしまっているのです。
その点、SAT出題者のCollege Boardは試験本番で出そうと思っている範囲だけをカバーします。College Board公式の本を使うと効率よく勉強できるんです!
この本ですね↓
文法を学んで、模擬試験をたくさん解く
SATでは、長文読解の設問として文法を問うタイプの問題が出題されます。この対策として「正しい文法」を学ばなければいけません。
College BoardのSAT対策本には、一から文法を教えてくれるセクションがあります。コロン(:)やセミコロン(;)の意味や、コンマ(,)の使い方、接続詞の使い方などを分かりやすくまとめてあります。私はポイントにマーカーを引きながら読み込むことで文法を学びました。
日本人にとって、完璧に長文を読み取ることは難しいですが、文法ならきちんと勉強すれば点が取れます。確実に正解できるように、対策本の解説を何回も読み込みましょう!
また、College BoardのSAT対策本には、SAT本番と同じ形式の練習問題がたくさん収録されています。できるだけ多くの問題を解き、問題の形式に慣れておくとかなり成長しますよ!
とにかくたくさん問題を解くべき
とにかくたくさん問題を解くことで、問われる問いが「感覚的に」分かるようになってきます。問われる問いを知ることで、長文も一気に読みやすくなります。
設問を意識しながら長文を読むために設問を先に読む、というアドバイスはよく聞きますよね。私もこれを実践していましたし、日本語の長文問題では効果がありました。でもそれは日本語だったから。
英語がネイティブでない私にとって、英語を読むのにはエネルギーがいりました。そのため、設問を意識しながら英語の長文を読むなんて高度なことはできなかったのです。
でも、設問を解くたびに文章を読み返していたら時間が足りなくなってしまいます。
そこで、練習問題をたくさん解いてSATでどんな問題が問われるのかを「感覚的に」身につけました。
そうすると長文を読む際にしっかり理解するべきところと、単語が分からなかったら飛ばして読んでもいいところが分かってきます。
私はこの「感覚」を身に付けることで、長文問題の正答率を上げることができたと思っています。とにかく読んで、問題を解いて、SATに慣れるのが大切です!
騙されたと思って、解いてみて。本当に「感覚」が身につきます。
Khan Academy(カーンアカデミー)を活用しよう
練習問題を解くには、分厚い本を広げて机に向かわないといけないと思っていませんか?もちろん、試験本番と同じような形で問題を解くことも大切です。
ですが、たくさん練習問題に触れて「感覚」を身につけるためには、机に向かわずできる勉強も大事。
そんないつでもどこでも使える学習ツールとして、「Khan Academy」(カーンアカデミー)がおすすめです!Khan AcademyはCollege Boardと提携している無料学習ツール。
SATの練習問題だけでなく、文法や長文問題のコツ、時間配分についてなども教えてくれます。
College Boardと提携しているので、Khan AcademyもCollege Boardの公式の本と同じくらい無駄がない内容です。
SATで高得点とりたい人は、絶対にKhan Academyを活用しましょう。SATで高得点をとるために必要なコンテンツがギュギュっと詰まっています。
Khan Academyについて、もっと詳しく書いている記事があるのでぜひ見てみてください。
③数学:絶対満点とるべし
これまでEvidence-Based Reading and Writingで高得点を取るコツについてお話してきました。ここからは「数学で絶対満点とれ!」という話をしていきます。
日本人がSATで高得点を取る上で最も簡単な方法は、Mathで満点を取ることです。
現SATはEvidence-Based Reading and Writingが800点とMathが800点で合計1600点です。ということは、Mathの成績が「半分」。
たとえば、Evidence-Based Reading and Writingが「600点」でも、Mathで「800点」取れば、合計点数は1400点です。
Mathで満点を取らないなんてもったいない。
さほど勉強しなくても700点以上取れてしまうのがMathセクション。この記事で紹介したCollege Boardの公式本に載っている練習問題を完璧にするだけで、満点は取れると思います。英語の勉強ばかりして数学の手を抜いてしまいがちですが、しっかり数学も勉強して満点をとりましょう。
大丈夫、数学の問題に出てくる英語の単語は難しくありません。
数学そのものも、応用問題はなかなか出ません。適度に練習をすれば確実に解けるようになります。
ひとまず「Khan Academy(カーンアカデミー)」か「College Board公式本」にある問題を完璧にしてみてください。完璧にするのは、どちらかで大丈夫です。
私はCollege Board公式本にある問題を一通り完璧に解けるようになり、数学で満点が取れました。数学で満点を取ると短期間で効率的に点数を上げられます。
おわりに:最初は全然解けなくても大丈夫
私がSATの問題を初めて解いたのは、留学して9ヶ月目くらいでした。その頃は文章が全く理解できなくて、問題が解けなかったのを覚えています。
あまりにできないので「もう無理だ」と涙が滲んだことも。長文問題を解いて「1つも合っていない」ということもよくありました。
でも、この記事で書いたことを徹底してやり続けた結果、留学して2年ちょっとで1480点を取ることができました。
要は、継続と繰り返しが大切です。何個も何個も問題を解いたし、わからない単語は調べていました。
SATで高得点を取ると、自信がつくだけでなく、様々な道が開けます。
▼前編をまだ読んでいない方はこちらから▼
▼この記事でSATで高得点を取ることの重要性を書いています▼
▼この記事で自分のSATスコアを晒して徹底分析してます▼
あなたのその地道な努力が、いい結果に繋がりますように。