帰国生入試の小論文対策についてはこの↓記事で書いていますが、
今回は実際の小論文の例を載せようと思います!
・どれくらいのレベルで書かないといけないの?
・どんな日本語のフレーズを使ってる?
という疑問の答えになると思うので、ぜひ参考にしてください!
この小論文を書いたのはいつ?
今回載せる小論文は、塾の授業中に1時間くらいかけて書いたものです。
8月3日に書いているので、受験まであと1ヶ月のときにこれくらいのレベルでした。
完璧ではなく、改善の余地はある小論文ですが、私はこのレベルで慶應と早稲田に合格しています。受験本番はこれよりも簡単なテーマだったのでもっと書きやすかったです。
また、ここで紹介する小論文は、クラスで講評のために選ばれたものなので、たくさん書いた中でも上出来なものです。それを踏まえて、さあどうぞ!
小論文(例)
(設問)自由と平等は両立するか、両立しないか。具体的な事例を示しながら、あなたの考えを述べなさい。(800字程度)
自由とは、制限なくやりたいようやれることであり、平等とは、みなが同じ条件の下で生きることである。私はこれらは両立すると思う。なぜなら、自由は平等の上に成立すると思うからだ。
近代社会における平等は、社会保障制度などによる所得再分配などの手当てにより保たれている。そしてこの制度はセーフティーネットとしても機能しており、傷病や失業時における手当てとしても配当している。果たしてこの制度なくして富を得るためのリスクをとろうとする人がどれだけいるだろうか。起業などをする際は、それが失敗する大きなリスクが伴うが、このリスクが失業手当の受取の可能性などで分散されているからこそ行動に移すことができるのではないだろうか。よって、富を得ようとすることができる自由は平等の上に成り立っているといえる。すなわち平等という名のセーフティーネットがなければ、リスクという制限ができ、自由ではなくなってしまうのである。
確かに、未だ富の差はあるためこれは平等ではないという声もあるだろう。しかし、その差はリスクをとったり勤勉に働いたりした対価である。この対価として得られた富を差し引くと、みな同じ条件からスタートしたことが分かるのではないか。生まれ落ちた家庭により個人のスタートは違うかもしれないが、子どもが豊かな生活を送れることは親が受け取る対価の一部であろう。この対価を得るチャンスがみなに与えられることが平等といえる。
このように、自由は平等の上に成り立つため、自由と平等は両立すると私は考える。けれども、前提となる平等が現代社会では偏っており、貧困に苦しむ人々は平等と自由のどちらもを欠いている。本当に貧しい人々にも平等に富を得るチャンスを与えるために、苦しんでいる可能性のある世帯を国の職員が直接回ったり、職業訓練の場を提供することが必要だろう。その際必要となる費用は富を持つ人の負担となるが、自らの自由を支えている平等のためだと捉えるとその負担への見方も変わるのではないか。
「えっこんな小論文書けないよ…」という方へ
こんなにまともなこと書けない…という方、私もはじめはそうでした。
でもこの小論文を書くまでの2ヶ月間に時事問題にたくさん触れたことで、まともっぽい書き方ができるようになりました。
別の記事でもおすすめしていますが、効率よく時事問題の勉強をするにはこの本が最適です。
これを読んでみて、各トピックについて、自分の意見を持っておくといいです。
一度、そのトピックについて考えたことがあると、かなり小論文が書きやすくなります。
もっと小論文対策の方法について知りたい方は、別の記事でまとめてますのでみてみてください!