【帰国生入試】予備校に通う意味があると思う理由:お得な入試だから!

帰国生入試って、予備校に通うべきか迷いませんか?

「どうせ小論文くらいしか対策することもないだろうに、時間とお金がかかる」と思って予備校に通わない人もいるかもしれません。

個人的に、大学の合否に関して帰国生入試が必要かどうかは疑わしいと思います。
実際、予備校に通わずに京都大学法学部に合格した子と、慶應大学経済学部に合格した子が知人にいます。

じゃあ、なんで私は「帰国生入試対策のために予備校に通うべき」だと思うのか?

それはズバリ、「お得な入試だから」です。

この記事では、帰国生入試の「お得さ」と予備校に通うべき理由をお伝えしていきます。

帰国生入試は「将来役に立つスキル」が学べる!

帰国子女入試は、よく「合格が簡単だ」という意味で「お得」だといわれます。
裏口入学」という人も一部にいるくらいです。
それくらい、一般入試と試験内容がかけ離れています。

一般入試では、膨大な量の知識を入れ、演習を繰り返しすることで「学力アップ」を狙います。
でも、帰国生入試では、「思考力」「表現力」「コミュニケーション能力」「語学力」などを、小論文や面接を通して見ることがほとんどです。

一般入試で必要な、サインコサインや漢文の読み方などを将来実際に使う人は稀でしょう。

でも、帰国生入試で問われる「思考力」「表現力」「コミュニケーション能力」「語学力」などは誰だって必要となります。というか、あると絶対に得するスキルですよね。

帰国生入試のための受験勉強をすることで、これらの「将来役に立つスキル」を身に付けることができるのです。

受験勉強で培った能力がそのまま日常生活で役に立つんですよ?めっちゃお得じゃないですか?

この「帰国生入試のお得さ」がまさに予備校に通うべき理由なんです。

今しかチャンスなくない?

予備校に通うと、文系は主に小論文や面接の練習をします。
もちろん、先生方やチューターの方のレクチャーと添削を受けながら練習していくわけです。

「思考力」「表現力」「コミュニケーション能力」「語学力」を正式に習う機会ってそんなにないですよね。
というより、あったら有利なスキルだと知りながらも、わざわざ教わりに行くことがないことがほとんどです。

でも、帰国生入試の対策をする予備校に入れば、これらのレクチャーを受けられるんですよ。
きっと一生に数回あるかないかの機会だと思うんです。

せっかく帰国生入試を受けるんだから、「思考力」「表現力」「コミュニケーション能力」「語学力」をこの機会に予備校できちんと身につけておくといいのではないかと思います。
もちろん、大学に合格するチャンスも上がりますしね。

と、ここで
私が実際に予備校に通って、「これ絶対将来役に立つ!」と思ったことをあげていきます!!

小論文対策を通して得たものは?

分かりやすい文章を書けるようになる

小論文って、何百文字の世界です。
文字制限、そして試験の時間制限の中で「物事を簡潔・正確に伝える力」が必要となってくるんですよね。

何個も何個も小論文を書き、先生方の添削を受けているうちにこの「物事を簡潔・正確に伝える力」が身についてきます。

私は文章を書くのが本当に苦手でした。
嫌いというわけではなかったのですが、遠回りで分かりにくい文章を書いていたんです。
予備校に入りたての頃の小論文なんて目も当てられないですよ。

それが今では、文章を書くことが楽しいですし、ちょっと上達もしました。
大学で提出したレポートが400人中4人の優秀者に選ばれたりしたんですよ!

受験勉強として小論文をたくさん書いて、毎回丁寧な添削をしてもらっていたから得ることができたスキルだと思います。

文章力は、ほとんどの職種で必要ですし、役に立ちますよね。
でも、なかなかきっかけがないと文章力アップのための勉強をしないと思うのでいい機会でした。

考えをまとめられるようになる

予備校では、小論文対策として「社会時事」に関する授業があったり、課題文を通して文化のあり方の知識を増やしたりします。

時事問題について調べ、日本の今後について考えることが増えるのです。

意外と、予備校に通わなきゃ社会についてきちんと考えることって少ないのではないでしょうか。
帰国子女は様々なことを経験していて、ディベート文化があるところに滞在していたことも多いので、社会や文化について考えを巡らせることが多いでしょう。

でも、それを文章にできますか?
文章にできるほど考えが固まっていますか?日本語の表現に落とし込めますか?

この「考えをまとめるプロセス」の特訓ができるのが帰国生入試対策だと思います。

また、まだ高校生ですから、世間のことに興味を持っていない人もいると思います。
予備校に通い、半ば強制的にでも、世間に目を向けると面白いことがたくさんあることに気がつくのではないでしょうか。

私は、小論文対策で得た知識を元に、ニュースが理解しやすくなりましたし、家族や友達の時事について話すことも多くなりました。

面接対策を通して得るものは?

自己分析をできる

どんな面接にも言えることですが、面接対策では自己分析をします。

帰国生入試において面接は大切な合否判断基準ですので、時間を割いて対策することになります。
私は毎日のようにチューターの方と面接練習していました。

チューターによって聞いてくる質問が違うので、どんな質問にも答えられるように準備していました。いろんな角度からの質問に対して自分の答えを用意するので、自己分析が進んだんです。

自己分析が役に立つであろう状況をいくつかあげると、こんな感じ。

就活

就活では面接が頻繁に行われます。
自分の長所や短所を知ることや、今までの経験から学んだことを知ることは必須です。

そもそも自分がどの業界で働きたいか、もより深く考えることができるようになります。
自分には何が向いているのか?どんなことを成し遂げたいと思っているのか?ということは自己分析を通じて知ることなので。

予備校で自己分析をとことんやっておくと、就活の時に役に立つでしょう。

大学生活の過ごし方

自己分析をすると、どんな将来を歩みたいかを考えます。
就きたい仕事でも、住みたい国でも、したい生活スタイルでも。

すると、ただ何も成し遂げない大学生活を送るのではなく、有意義に時間を使うことができるようになります。
「こういう未来を思い描いているから、そのためには大学時代に〇〇をしなくちゃいけない」ということを考えるきっかけとなります。

就活が近づいてきて、焦って自己分析をして「大学時代これやっとけばよかった、、」なんて後悔したくないものです。

受験のために自己分析をしたのだと思いきや、その後たくさん役立ちますよね。

おわりに:予備校代の価値は十分にある

帰国子女入試は、予備校に通わずに対策をして合格する人も少なからずいます。
それでも私は予備校に通うべきだと思います。

安心して、受験勉強だけに取り組めるということが一番の理由ではありますが、予備校の授業料以上のものを手に入れられると思うからです。

文章力を磨いたり、自己分析をしたりすることをサポートしてくれる学校に通う機会はなかなかありません。

帰国子女入試の受験勉強は格好の、そして最後のチャンスなのです。

しかも、将来役に立つ勉強をすることは、結構楽しかったですよ。
私は日本の高校受験も経験したことがあるのですが、いつも「何でこんな勉強しないといけないの〜将来使わないじゃん」という気持ちでいっぱいでした。
その点、帰国生入試の勉強は苦じゃなかったです。

受験に合格するという意味以外にも、受験勉強から得られるものがあるので、帰国生入試はとってもお得な入学方法だと思います。