世話が必要な義母だけど、私は「義母ガチャ」に成功してると思う

ここ数年でよく聞くようになった「親ガチャ」。親は選べないけど、どんな親の元に生まれてくるかによって人生が左右されるってことらしい。これで言うと私は親ガチャには成功(?)していると思う。父とは疎遠になっているけれど、母とは今でもよくビデオ通話をする仲だし、育ってきた環境も恵まれていた。

だけど「義両親ガチャ」はどうだろう?今勝手に作った言葉だけれど、親を選べないように、義両親も選べないと思う。パートナーは選べるけれど、相当なことがないとパートナーの両親が100点じゃないからという理由で別れることはない。

結論から言うと、私は義両親ガチャも成功していると思う。でも、彼と付き合って2年くらいのときなら、義両親ガチャは失敗だと思ってたかもしれない。

義父はいろいろあってもう彼の家族全員から縁を切られている。私は会ったこともないしこの先会うこともないと思うので、ノーカウント。だから実質私にとっては「義母ガチャ」だ。

義母は重度のヘルニアとなんかいろいろ(何度聞いても覚えられない)で、補助なしで歩くことができない。車の運転もできないし、人が運転する車でも乗れるものが限られている。ゴミ出しもできない。しかもかなり辛い過去を持った人なので、精神的にもちょっと不安定。元々は看護師をしていたが、この状態なので今は働けない。生活費は全て息子(ということはうちの家計)が払っている。私がスウェーデンに来るまでは、私のパートナーは義母のサポートをするために一緒に住んでいた。

ここまでだけ読むと義母ガチャ失敗じゃない?と思うかもしれない。そう、私もたまにブラックな気持ちになることはある。けどやっぱりちゃんと考えると、私はこの義母でよかったと思う。

義母はとても強くて優しい人だ。もともと自分の会社をいくつも経営していたガッツのある女性で、精神的に追いやられているときでもそんなガッツが見え隠れする。息子たちの育て方も芯があって好き。いつか孫ができたときも、この人の教育方針なら安心して預けられると思う。趣味も私と似ているし、意見の押し付けとかも全くない。嫌なことを言われたこともないし、むしろいつも気にかけてくれている。

彼女の状況に置かれたとき、彼女ほど「いい人」でいられる人はなかなかいないと思う。自分の体が思うように動かなくて、常に痛みに苦しみ、経済的にも生活的にも自立できない。正直ちゃんと想像できないくらいだ。だけど彼女はいつも笑っているし、自分にできることを見つける努力をいつもしている。息子が私と一緒に住むために引っ越したときも、かなり不安だっただろうに私は嫌味ひとつ言われなかった。

正直、義母が50代の今からもうすでに介護が始まっているようなもので、彼女が歳をとったらもっと介護が必要になるのは目に見えている。でも人間いつ誰が病気になったり事故に遭ったりするのかなんて分からなくて、超健康体の人も急に介護が必要になることだってある。そんなとき、人間として尊敬できる人を介護したいなぁと思った。

だから私は「義母ガチャ」に成功していると思う。20代の私たち、金銭的に余裕はあまりないので、義母の生活費も負担しているとなるとやっぱり家計を見て悲しい気持ちになることがある。将来が不安になることもあるし、義母サポート関連でやることが多くてストレスが溜まることもある(パートナーが9割やってくれてるけどね)。

そんなとき彼女の人柄を思い出して「いや、義母ガチャ成功じゃん」って思えるといいな。こんないい人、なかなかいない。

雪かきしたら性別の固定観念にまで話が広がった

昨日雪かきを1時間したら、手の皮が少し剥けた。暖かかったので(マイナス4度だけど)手袋を外していたらこうなった。ペットに馬がいる環境で育ったうちの彼は手の皮が分厚いので、雪かき程度ではびくともしない。でも割と都会育ちの私はすぐに手の皮が剥けた。

自分弱すぎ〜と家族に話していたら、祖母が「雪かきは力仕事よね、力仕事は男に任せよう!」と言った。別に祖母に対しては世代が違うし「まあね〜」と思っただけだけど、どこかで「なんでさ!力仕事もやるよ私は!」と反抗したくなった自分に、なんでだろうとちょっと考えたくなったから、書く。

確かに雪かきは力仕事。でもだからこそ体を動かす口実に私は昨日自らスコップを持った。力仕事だから私にはできないかもなんて思わなかったし、男性陣に任せようなんてもっと思わなかった。

多分、力仕事は男の仕事と言われたとき「女性はやらなくてもいいこと」の範囲を広げられたことにモヤっとしたんだと思う。これは「男性がやらないといけないこと」の範囲を広げていることにもなる。

別に、男女が完全に平等であるべきだとは思っていない。体の作りに違いはあるし、現実的には育てられ方の背景も違う。でも、その固定観念さえなければ男女ともにできることを、固定観念があるばかりに「どちらかの性しかできないこと」にしてはいけないと思う。

ある程度の力仕事なら、女性もできる。でも普段から力仕事を男性に任せてばかりいれば、そりゃ筋肉がつかないしやり方も分からないからできなくなる。同じように女性の方が得意とされることが多い料理も、男性もできる。料理ができる女性は最初からできたわけではなくて、最初はレシピを見ながら、失敗しながら進めていたはず。

本来、どちらの性でもできるはずのことを固定観念で狭めてはいけない。今文章にして言語化してやっと分かったけど、多分自分の可能性を勝手に決められた気がしてモヤっとしたんだなぁ。

面倒くさいな私、とは思うけどこういう小さなモヤモヤは言語化しないと将来同じことをしてしまう気がする。「自分が教えられたこと」の背景を考えずに伝えるのではなく、意味や理由を考えてきたい。面倒くさい自分だからこそ気づけることもあるらしい!

北スウェーデンの長い冬と待ち遠しい春

クリスマスを過ごしに、義母が住む北スウェーデンに帰ってきました。私たちは南スウェーデンに住んでいるので、車で16時間の旅です。スウェーデンって国土広いんですよね。

久しぶりに北スウェーデンに来ると、ここに住むことの厳しさが分かります。北スウェーデンにも大きい都市はあるので、その周辺に住むとまた違うのかもしれませんが、ど田舎は辛いです。

まず車がないと生きられません。一番近い町まで車で30分かかり、バスもないので本当に車がないと家にアクセスできません。こうなると、車のトラブルが起きたときに結構ハラハラします。やばい脱出方法がなくなったと家族全員、緊張。笑 しかも寒いので車のトラブルが起きやすいときた。

また、北スウェーデンはほとんどの大きな都市が位置する南スウェーデンからも遠いうえに、他のヨーロッパの国からもとことん遠いです。となると、生鮮食品のレベルが下がります。価格帯にもよりますが、なるべく安いものを買いたければ南に比べて5日分くらい生鮮食品が古いイメージです。車で30分かけてスーパーに行ってるのに、買ったものはすぐに悪くなるって、結構QOL下がるんですよね。。

あとはあまりに人が少ないのでビジネスの競合がなくて、サービスの質が下がります。壁の修復をするために人を雇ったら、壊れている壁を修復するんではなく壁の上にもう一枚壁を作る方法で直されたこともありました(このお陰でもともと入ってた家具が入らなくなった)。他にも、車検が通るか通らないかは担当者の気分で決まります。北スウェーデンで車検が通らなかった車を南スウェーデンに持っていったら一発で通ったことがありました。笑

冬は雪もすごいです。余裕で腰の少し下くらいまでは積もります。雪がこんなに積もると、家が公道に面していない人は車を出せなくなる恐れがあります。この車社会で。4ヶ月くらいずっと雪景色なので雪には飽きていて、雪が降っていると「あんまり積もらないといいね」とネガティブモードです。南スウェーデンで雪が降るとみんな少しテンションが上がるんですが。笑

ちなみに本日クリスマスの日の出は9:34で、日の入りは14:11。太陽が出ている時間帯も、太陽の位置がとても低いので、ずっと夕方のような感じです。

今南スウェーデンに住んでいる私たち、普段の生活のありがたみを感じます。暗いと言っても仕事を始める9時にはなんとなく明るいし、生鮮食品は新鮮な状態で届きます。雪が積もっても5センチくらいで、数週間で大体溶けるから、身動きがとれなくなる心配もない。

義母も南スウェーデンに引っ越す予定ですが、早く引っ越せるといいなと思います。こういう冬の悩みがある地域では、春が待ち遠しいのが分かるなぁ。

疲れると機嫌が悪くなる私の2024年の目標

忘れないうちに、2024年の目標を立てます。去年は目標を立てるのを忘れてしまったので、早めに早めに。子どものころ、うちは毎年目標を立ててからじゃないとお年玉がもらえませんでした。しかも、去年の目標が達成できているかでお年玉の額が変わるという、なかなかシビアなシステム。だから目標はいつも「〇〇の資格をとる」とかの計測可能なものにしていました。でも来年は、ちょっと違った目標を立てたい。

2024年の目標は「機嫌よくいること」です。

昔から、私は疲れると機嫌が悪くなります。自覚あり。笑 小学生のころ転校先の学校に提出する書類に短所と長所を書き込む欄があって、短所は「疲れると機嫌が悪くなるところ」と母に書かれたのをいまだに覚えています。子どもながらに「確かに。。」と思った記憶がある。三つ子の魂百までってよく言ったものだわ。

でも大人になって、家族以外の人と住んでみて、機嫌の大切さがよくわかってきました。私の機嫌が悪いと相手は何も悪いことをしていないのに、私の話すトーンが低くて悪い気分にさせちゃいがち。本当によくない。

逆に自分の機嫌がいいと、もちろん自分もハッピーだし、周りの気分も上がりやすい。だから、できるだけ機嫌がいい自分でいたい!

具体的には何をしたらいいか、考えてみました。

①筋トレをする

根本的に、疲れにくい体づくりから始めたい。疲れにくければ機嫌も悪くなりにくいはず!あとは、筋トレした後は筋トレする前よりも必ずいい気分になってるので、ホルモンレベルで機嫌を上げていく作戦です。

②朝活をする

最近、朝活を再開したら毎日の幸福度が上がりました。そういえば私朝型だったんじゃん、とやっと思い出しました。朝活にハマる時期もあれば、いつの間にか遅めに起きるようになって毎日がはっきりしない時期もある。そんなときにこの目標を思い出して朝活を再開できますように。

③我慢しない

不満があっても我慢して、我慢しきれなくなったら爆発しがちです。もう癖になってしまっていて我慢していることに気がつかない厄介な人間なので、本当は何かを我慢していてその結果として機嫌が悪くなっていることがある気がする。我慢はなるべくせず、不満があるなら小さいうちに伝えることを意識したいです。

④休憩する

疲れたら機嫌悪くなる前に休憩すべき。休憩することに罪悪感を感じている自分がいて、結局「休憩すること」にコミットできないのにSNSとかだらだら見てる時間があります。よくない!あんまりそういう惰性的な休憩ではリカバーできないので、ちゃんと休憩してエネルギー蓄えます。特に仕事終わりから夕飯までの時間に機嫌が悪くなりがちなので、もう昼寝でもしとけ、自分。

⑤気合いで気分を上げる

あとは気合い!機嫌が悪いときは些細なことでイライラしちゃうけど、その思考を気合いで断ち切ることはできるはず。機嫌が悪くていいことは一つもないから、これは半ば無理矢理にでもやらなきゃいけないな。

さいころからずっとある自分のガチの短所なので直すのは結構大変だろうけど、本気で直したいので頑張ります。機嫌の悪いやつといると気分良くないもんね。本気で取り組みたいことはスパンを決めないと、忘れたり結局やらなかったりするので、2024年の目標に採用しました。

私と一緒に住むパートナーのためにも、私が私を好きでいられるためにも、やったるぞ〜〜。

2023年振り返り。北欧移住した年。人生ってかわいい!

年の瀬ですね。2023年を振り返ったらいつになく怒涛の年だったので、せっかくなのでまとめます。人生変わるときは一気に変わるものですね。いつだったか祖母がもらした「人生ってかわいいわね」が心に残っています。

【1月】

お正月に帰ってきた弟と喧嘩。就職する4月に私が住むアパートに引っ越してくるというので「弟と住んだら病む」と私が引っ越しを決意。笑 どこかに家を借りても一年後くらいにスウェーデンに引っ越すんなら、もうスウェーデンに行っちゃえば良くない?と北欧移住決定。

このとき新卒入社から1年も経ってないので、もっと職歴を積んでから移住の予定だったのですが背に腹は代えられない。(弟の名誉のために言っておくと、私が弟のことになるとひねくれているだけで彼自身は普通にいいやつです)

【2月】

会社に退職の意思を伝える。会社には恩しかないのに1年ちょっとで退職することに罪悪感がすごくて、上司に暖かく受け止めてもらったときは涙が出た。プロジェクトマネジャーに言われた「会社とか人は替えが効くけど、大切な人は替えが効かないからね。おめでとう。」が沁みた。本当にいい人ばかりの会社だった。

【3月】

AWS SAA(資格)取得。就活で武器になるものを少しでも増やすために、合計2ヶ月くらい勉強して取得した。毎週末ベローチェに通って勉強していたのが懐かしい。あれはあれで楽しかったな。また何かの資格勉強、始めようかな。

【4月】

パートナーが働いている会社が自分にドンピシャ過ぎたので、紹介してもらった。コードテスト1回、人事面接1回、テクニカル面接2回、最終面接1回で合格。スウェーデンの労働規約にところどころびっくりしながらサインをした。年間35日有休があるらしい。

一緒に住んでいた姉が引っ越した。もうこの先、姉と一緒に住むことはないんだろうな。なんだかんだ、いいバランスで成り立ってた2人生活、楽しかった。

【5月】

ゴールデンウィークにパートナーが初めて日本に来た。日本が大好きになったみたいで、私よりもよく「次いつ日本行く?」って言ってる。銀座で指輪も買った。

名古屋、下呂、高山、金沢と一週間かけて旅行にも行った。大学時代の友達、弟、祖母に初めて彼を会わせることもできた。彼は「からし」が大好物になった。

【6月】

会社を辞める直前。たくさん送別会を開いてもらった。また帰国したら会ってくれるかなぁ。

6月末、からしのチューブを2本スーツケースに忍ばせて、スウェーデン渡航ダンボール一個とスーツケース一個。ダンボールは空港のDHLで北スウェーデンまで郵送するつもりだったのに、早速の海外トラブルで、自力で運ぶことになった。筋トレしててよかったと思った。

【7月】

スウェーデンの彼の実家で過ごした。気温は毎日20度前後で最高だったのに、虫がすごくて10分も外にいられなかった。無職の期間だけど、まだバケーション感があって大丈夫だった。でもこの頃はまだ彼の母のボーイフレンド(問題児)がいたので、ストレスと不安もすごかった。

【8月】

ヨーテボリに引っ越した。北スウェーデンから車で11時間くらいの長旅。一度も来たことがない街に引っ越す変な感覚と「これから本当に二人で住むんだね」というふわふわした感覚。でもお互いにストレスが多くて、このころは毎日ぶつかっていたかもしれない。無職の辛さも感じ始めてたころ。

月末は一週間くらい飛行機で1時間半の母のもとにも遊びに行った。山登りしたり、湖で泳いだり。朝にブラックベリーを摘みに散歩に行ったりもした。

【9月】

スウェーデン現地企業での仕事開始!日本とはだいぶ違うカルチャーに戸惑いながらも、前任者に引き継いでもらった。金曜日は15時くらいからチームメイトと連絡が取れなくなってくる。朝会にジムから出席する人もいる。なんだこれ。

【10月】

生活に慣れるために毎日生きてたら一瞬で過ぎた1ヶ月。毎週火曜日、近所のセカンドハンドショップに通って少しずつ生活を整えていった。

彼と二人の生活もすり合わせができてきた。家事のバランスも良くなって、生活しやすくなった。コミュニケーションって大事。自分に足りていないところもたくさん見えてきて、日々精進。

【11月】

パートナーの友達グループが遊びにきた。国内外から来たから1週間くらい誰かがうちにいた。いい人たちばかりで、ピュアだった。

住宅ローンについて考え出した時期でもある。銀行に行って見積もりしてもらった。24歳で住宅ローンについて考えるとは思ってなかった。

【12月】

スウェーデンでの初めての冬。意外と雪は残らないし、寒くもない。9時くらいに明るくなって15時過ぎには暗いけど、これもこれで悪くない。今のところは。パートナーの実家でクリスマスを初めて過ごす。うちはクリスマスをお祝いしないので、クリスマスを「祝う」のは初めて。

ブログも再開した。そういえば私書くの好きなんだったって、バタバタの中で消えかけていた「自分」を少しずつ取り戻せてきた今日この頃。

来年はどんな年になるかな。今年明けたときは、今こんな生活しているとは夢にも思わなかった。人生ってかわいい!

スウェーデン移住後、初めての医療体験!~安かった~

福祉国家で知られている北欧スウェーデン。移住後初めて、医療体験をしてきました。体はどこも悪くないのですが、日本から持ってきていたピルがなくなりそうだったので処方してもらいに。初めての医療体験、レポします!

スウェーデンで医療を受けるために必須の1177

まずは、全体的なシステムの作りについて。1177という行政サービスが中枢となっています。

  • 24時間電話対応
  • 電話をすると看護師のアドバイスを受けられる
  • 処方箋や予約の管理などができるeサービス付き

体調が悪くなったら、まずは1177に相談してみるように言われます。電話で看護師から家でのケアについてのアドバイスを受けられます。実際に病院に行く必要があるものは、住んでいる地域のどこにいくべきかも教えてもらえました。

情報が統一されていて個人的には好きです。

医療費を税金で賄っているので、電話で済ませられるものは電話で済ませる戦略なのかな。軽い病気やけがは医者にかからなくてもよい分コストカットできてるのかと想像しています。

今回のプロセス

わたしは生理痛とPMSが激重で生活に支障が出ているレベルだったので一年ほど前からピルを飲んでいます。参考までに、日本では婦人科で最初は3か月分、そのあとは6か月分ずつピルを処方されました。飲み始めてから一年後には血圧を測ったり血液検査をしたりもしました。

さて、今回スウェーデンでのプロセスはこうです。

  1. 1177上で地域のVårdcentral(ケアセンター)に連絡を取る
  2. 地域の婦人科を教えてもらう
  3. Vårdcentral(ケアセンター)で自分で血圧を測る
  4. 婦人科のデジタル診察を受ける
  5. 薬局に行ってピルを受け取る

まぁ初めてなのでこんなにスムーズ行ったわけではなかったんですが。。日本では最長で6か月分しか処方してもらえなかったのに、一気に1年分処方してもらえました。やったー。

つまづいたポイント

つまづきポイントは2つ。一つ目は、婦人科のデジタル診療(ミッドワイフ・助産師さんとのビデオ通話)を予約するとき、地域を間違えました。笑 これはミッドワイフの方も「来年にはこの制度変わるといいよね~」と言っていたので、あるあるの間違いだと思います。

オンラインで予約を取るときに2つのセンターから選べたんです。土地名を調べたらどちらもうちからは同じくらい遠かったので、まあどれでもいいやと適当に選んだらセンターごとに管轄があるらしく。もう一つのセンターで予約を取り直しました。。

それこそ、パーソナルナンバーで住所もわかるんだから、自動的に振り分けてくれたらいいのに。。それかそれぞれの管轄が分かるリンクを貼ってもらうだけでもいい。

もう一つは、血圧を測ってからデジタル診療に行くべきだったこと。これは地域を間違えたときにミッドワイフの方にいろいろ聞いて判明しました。うちの地域では、Vårdcentral(ケアセンター)にアポイントメントなしで行き、血圧測定ルームみたいなのを使って自分で血圧を測定しました。その数値は自分でメモしただけで、証拠の提出のようなことは求められず。自分のからだのことだから、ここでウソつくなら自己責任ってことですかね。いいと思う。

薬局での受け取りは簡単だった

処方された薬は、薬局で受け取りに行きます。これも行政が管理しているapoteketという薬局に行きます。持ち物はIDだけ。処方箋はパーソナルナンバーと紐づいているので、IDを見せるだけで情報がすべて伝わります。

で、今回わたしが一番びっくりしたのがお値段。3か月分受け取って25krでした。これ日本円で300円くらいです。しかも、デジタル診療の部分は無料でした。日本ではひとつき2,500円くらい、3か月分だと7,500円です。

毎月税金はたくさん払っているけれど、その分こういうところでいい気持ちなのは好き。日本にいたとき、生理痛なんて自分のせいでなってるわけでもないのになんでピルが保険適用外なんだ、といい気持ちではなかった分。

いいことばかりではないらしいけど

今回の体験はすごく良かったんですが、義母はスウェーデンの医療に結構悩まされています。結構日常生活に支障が出るくらいの体の不具合がある方なので継続的に医療を受けていますが、あまりいい思い出はなさそう。

自分のことではないので詳しくは書きませんが、スウェーデン医療も完璧とは程遠いようです。でも、ピルに関しては手に入れやすくてうれしいなぁというレポでした。

スウェーデン移住してから約半年経ったけど、まだ慣れない

スウェーデンに移住してから半年ほど経ちました。感覚としては、もう半年か、という感じ。まだまだ慣れないです。

本題に入る前にこのブログについて少しふれておきます。前まではSEO記事・だれかの役に立つ記事を書きたいと思っていましたが、これからは自分のアウトプットのために書いていこうと思います。そりゃだれかの参考になればうれしいけれど、できるだけラフに続けたいですね。

というのも、最近インプットが多すぎるんです。異国の地の生活、日本と全然違う仕事環境、初めてパートナーと住むこと。インプットとアウトプットのバランスが悪いので、ここでアウトプットさせていただきます。

さて、本題に入ります。

いつもの生活って大事

私の家族は転勤族だったので、海外を転々として育ちました。ヨーロッパに住んだことはあったし、北国も初めてではないし、スウェーデンでの生活にも割とすぐ慣れるだろうと思っていました。

実際は、半年経った今も慣れていません。子どもとして海外に住むのと、大人になってから移住するのとでは違いますね。子どものころ、海外生活の大変さを家族に感じさせなかった母に改めて感謝です。

何が大変って、やっぱりまずは生活環境を整えること。私はスーツケース2つで移住し、彼は実家から引っ越しているので、身の回りのものがありません。これはどの国でも実家を出るときは同じだと思いますが、環境がガラッと変わった中、最初の一か月くらいはタオルがないとか、計量器がないとか、なにかと不便でした。

やっと落ち着いてきたかなと思っても、次は食事が気になります。こっちで手に入る食材の扱いに慣れていないので、夕飯のメニューが単調になっていました。日本に住んでいたときの「定番メニュー」が通用しないからいつも頭の体操をしている気分。焼きそば、鍋、お味噌汁など、いつものあれを作る材料がないんです。

小さいことだけど、やっぱり食は大切ですね。やっと半年ほど経った今、アジア食品を売っているスーパーを見つけました。Lidlには売ってなかった~。それでも、欧米向けに作られたアジア系食材という分類なので、まだこれが最適解ではないと思っています。ちゃんと本場のアジア食品を売っているお店にいかないと。

住む場所も、安定したい

住む場所も、まだあまり安定している気はしません。今住んでいるところは、一度も内見せずにとりあえず契約した場所です。大家さんが住む一軒家の一階に住んでいます。入り口は違うし、大家さんと家はつながっていませんが、なんだか知らない人に間借りさせてもらっている感覚が抜けません。家具付きなので、家のテイストが自分たちの趣味ではないのもひとつの理由だと思います。

ちょっとしたトラブルもありました。大家さんが契約書を読まずにサインをしたようで(??)、契約書と違う請求をされたんです。こんなに物理的に距離が近い大家さんとトラブルになると、もう家の居心地が悪くてしかたがありません。

スウェーデンの家にはついているのがほぼ当たり前の食洗機も、入居してから3か月以上壊れていました。入居した日に「明日新しいの買いに行くからね」と言われたまま、3か月以上放置。シンクが小さくて、食洗機ありきの作りをしているので、日々お皿洗いが大変でした。笑

でも今住んでいる少し郊外のこの町は本当に素敵で、住めてよかったと思っています。市内には車で20分ほどだし、15分歩くけれど駅へのアクセスはあるし、ほどよく自然もあって、施設は整っていてとてもいい町です。この家も、いろいろ壊れてたりカビてたりはするけれど、冬は暖かいし、立地もいいし、まぁなんだかんだ満足しています。「自分の家」な感じがしないだけで。

仕事環境も日本とスウェーデンじゃ大違い

仕事環境については別の記事でちゃんとまとめたいと思っているのであまり詳細は説明しませんが、日本とスウェーデンでは仕事環境が大きく違います。そりゃそうだ、というところです。

私は正社員として日本企業で1年働いてから移住しています。比較的残業は少な目で、フレックスタイム制などもあったので、日本企業のなかではホワイトだったと思います。でもやっぱり、スウェーデンと比べると違いますね。

スウェーデン現地の企業で働いている今は、残業はゼロどころか、既定の時間さえ働いていない気がします。そうすると、自由時間がたんまりあるんですよね。日本では仕事を終えて、夕飯を作って食べ、お風呂に入ってちょっと作業していたらもう寝る時間でした。今は日本のときと比べて少なくともプラス3時間くらいは毎日自由時間が増えました。

すごくいいことなんですが、環境の変化に体が?メンタルが?びっくりしています。忙しくしていないのに疲れている自分が弱い気がしたり、外からのプレッシャーがない分、無意識に自分で自分にプレッシャーをかけてたり。まだ慣れないですね。

言語の壁、やっぱり大きい

あと、私はスウェーデン語が話せません。スウェーデン人は、特に大都市ではほとんど英語を話せるので、一見コミュニケーションに問題はないはず。でもやっぱりありました、言語の壁。

一人でお出かけしてレジで言われた「袋はいりますか?」が聞き取れなかったり、列に並んでいたらおばあさんに楽しそうに話しかけられたけど、微塵も聞き取れなかったり。スーパーでセルフレジを使おうとしたら、私が買おうとしているキャベツが何キャベツなのかがわからなくて、結局普通のレジに並びなおしたことも。こういう小さな言語の壁にたくさんぶつかって、家に帰ってから涙が出てきたことが何度かありました。

でも実際、スウェーデン語ができなくて困ったことはあまりないんです。大家さんと話せないとか、契約書を原文で読めないとか、調べものがしづらいとか、それくらいですかね。パートナーがスウェーデン語を話せるのでサポートしてくれて、助かっています。二人ともスウェーデン語を話せないと大変だっただろうなぁ。

どこかに電話をするときは「相手が英語話せなかったらどうしよう」といつも緊張しますが、まったく英語が話せない人に当たったことはまだありません。すごい。

手続きもたくさん!

慣れない手続きもたくさんしました。パーソナルナンバーの申請をしたり、銀行口座を作ったり、家のローンの見積もりをしたり。自分の銀行口座ができて、会社からスウェーデンクローナが振り込まれたときは感動だったなぁ。

最近は、初めて病院に行く用事があり、あたふたしました。スウェーデンの医療ホットラインのような1177に連絡しても、たらいまわし。電話してみたら診療を予約してくれと言われ、予約をしようとしたらそれは別のサイトでやってと言われ。明日オンライン診療をしますが、どうなるかな。

運転免許もまだ切り替えられていません。移住後1年以内にやらないといけないのに、忘れていました。今慌ててコンタクトの度を変えに行くところから始めています。自分で運転できないと運転できる彼に頼るしかなくて、なんだか自立したい気持ちです。ペーパードライバーなので、運転の練習からですけどね。

慣れないけど、楽しい毎日

今回はスウェーデンに移住して半年経った今までの気持ちを書いてみました。何年か後に読み返して、こんなことにつまづいていたんだって思えるといいなという気持ちで書いたので、ネガティブになってしまった気がします。

でも、毎日楽しいです。慣れないことだらけで、何年かぶりにちゃんと風邪をひいて熱が出たりはしましたが。なにもルーツがない場所だからこそ、まっさらなキャンバスで自分たちの生活を作れるっていうのも、おもしろい経験です。

ちょっとスーパーに行くだけで新しい刺激があるし、どの季節もスウェーデンに移住して初めて。初めての夏(気持ちいい!)、秋(すごい勢いで葉っぱが落ちる!風強い!)、冬(暗いけど思ったより寒くない!)、まで体験しました。初めての春はどんなのかな。